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【特集】新型コロナウイルスに効果的な「治療薬」は...世界中で“模索”続く 日本は“新型インフル治療薬”で臨床研究へ

3/6(金) 15:57配信

MBSニュース

拡大する新型コロナウイルスの感染。今が感染のさらなる拡大を食い止める重要な時期だという見方もある一方で、市中感染は全国に広がっているとも指摘されています。新型コロナウイルスの治療法は模索が続いていますが、どんな薬に効果が期待されるのか世界中で始まっている臨床研究を検証します。

新型コロナウイルスに関する“誤情報”

世界中に広がっている新型コロナウイルスの感染。世界的な感染症の流行を意味する「パンデミック」に近い状況で、今、多くの人がさらされているのが…『インフォデミック(情報の伝染)』だ。

【インターネット上に出ている情報】
『お湯を飲んだら予防になる?』
『ごま油を体に塗ると感染しないらしい?』
『予防にいいのはニンニクを食べること?』

ネットを中心に根拠のない大量の情報が溢れ、WHOはこうした嘘の情報を否定するサイトまで公開した。

【WHOが発表した情報】
『ニンニクはヘルシーな食べ物ですが、食べても新型コロナウイルスの感染予防にはなりません。』
『ごま油で新型コロナウイルスを死滅させることはできません。』

新型コロナウイルスの治療は『支持療法』

先の見えない新型コロナウイルスの感染。先例が無いだけに、国の方針に戸惑う人も多い。感染拡大の食い止めと同時に、今、最も求められるのは“的確な治療法”だ。

大阪市立総合医療センター・感染症内科の白野倫徳医師。実際に発症した患者の治療にもあたってきた。今のところ、発症した患者の多くが、風邪や軽い肺炎だと言われている。患者に行われる治療は、現れた症状に対処する『支持療法』になるという。

「痰が凄く絡んでくると痰が切れやすくするお薬を使ったり咳止めを使ったりするのが『支持療法』です。薬だけでなく自力呼吸が難しくなった人には人工呼吸とか。」(白野倫徳医師)

“抗ウイルス薬”を投与する時期は「重症で打つ手がない場合」

人工呼吸器が必要なほど重症になった患者に、最後の打つ手として検討されているのが、“既存の抗ウイルス薬”だ。その1つがHIV治療薬の「カレトラ」。ウイルスが増殖する時に必要な物質の一部を働かないように邪魔をして抑え込む仕組みだ。白野医師は“プラモデル”に例えて説明する。

「“プラモデル”みたいなイメージ。いろんな部品が引っついた状態を、切り離して組み立てるが、その切り離すハサミ(を使えないようにする)。」(白野倫徳医師)

HIVの患者は、この薬を飲み続けることで症状を抑えられるというが、新型コロナウイルスの場合、「一部の患者に効いた」という報告もあるが、まだ明確な科学的根拠は無い。いつ患者に薬を投与するか見極めるのは難しい。

「(薬が)効くかどうか分かっていない状況ではあるので、重症な人で他に打つ手が無いなら使ってみよう、ということになる。軽症の人に片っ端から投与するかどうかは、まだ意見が分かれるところ。」(白野倫徳医師)

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最終更新:3/6(金) 15:57
MBSニュース

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