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ネットに広がる「コロナ疲れ」「コロナ鬱」の声 臨床心理士が教える“3つの対処法”

3/7(土) 10:03配信

AbemaTIMES

「はっきり言って コロナ疲れ(中略)情報に流され情報に踊らされギスギスした感じがもうイヤ」
「コロナ疲れが世の中に広がってますね…(中略)楽しみは全部中止、終わりが見えない」

【映像】街からも「コロナ疲れ」の声

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、SNSに書き込まれたこれらの投稿。ついにはメンタルや肉体に不調をきたし、「コロナ鬱になった」という人まで出てきている。

「ここ最近毎日吐き気するし寝入りが浅くて寝起きがダメだしもうこれはコロナ鬱」
「寝付けないし眠りが浅くて毎日朦朧とする中、仕事はしろ、でも娯楽は控えろでこの国で生きてく見通しがまるで立たなくて何もしたくない……」

 目には見えない未知のウイルスによってイベントは相次いで自粛となり、政府は一斉休校を要請。観光客の減少などにより倒産する企業も現れる中、悪質なデマが拡散しトイレットペーパーの買い占めなども起きている。

 心配になるニュースが続く中、“コロナ疲れ”“コロナ鬱”は起こりうるのか。臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏に話を聞いた。

 「『コロナ鬱』といった正式な診断名はないが、典型的な鬱の症状である気分の落ち込みや意欲の減退に似た感覚が伴っているということだろう。また抑うつが高まると、不眠、過眠や食欲不振、過食などの身体症状が伴ったり、酷くなるとイライラして落ち着かなくなったり、自分を責める気持ちが高まることもある。また自粛ムードで人と接触しずらく気持ちを共有にしくいので、先行きが見えなくなり、『騒ぎに疲れて死にたい』という人が出てこないとも限らない」

 また藤井氏は「人が身の安全に関わるようなピンチに直面した時、誰しも緊急反応といって、一時的にテンションを上げたり、活動レベルを上げてストレスに対処しようとする。しかしピンチが長引けば長引くほど、今度は反動で落ち込む時期がくる。それが既にきている可能性があり、心配」とした。

 新型コロナウイルスの脅威が日々報じられること、対象が目に見えないことも不安を助長しているという。

 「今回のいわば“コロナパニック”に特化していえば、ウイルスは我々の目には見えないし、新型ゆえに専門家でも『未知の脅威』と言っているぐらい。そんなとき、心理学では『マインドワンダリング』というが、“心が迷走している状態”になりやすい。私たちの想像力や記憶力がマイナスに働く状態になっていて、分からなかったり理解できない部分をネガティブな想像で膨らませてしまったり、ニュース等で見た脅威的・悲観的な情報が積もり積もってどんどん危機感が高まっていく。目の前の現実についてではなく、過去や未来についてあれこれ考えを巡らせすぎてしまう状態になりやすくなる」

 一方で、原因のひとつにはメディアの影響もあると指摘。

 「重要な問題とはいえ、やはり情報が過多。また報道される時間が長いこととも関連するが、色々な角度からの情報が溢れているのでなかなか受け手が処理できなくなる。メディアは近年特に公平性やコンプライアンスを意識して、いわゆる両論併記というか、例えば政府がやることに対してもバランスを取る意味で賛否両方から発信する場合が多い。ニュースの放送が長くなり情報が多くなって、メディアに向き合う時間が長ければ長くなるほど、“何が正しいのか?”“どう行動すればよいのか?”ということを整理したり処理できなくなったりして、自分の中で消化できないまま、さらに情報に向き合い続ける。これに世界保健機関(WHO)が警鐘を鳴らす“インフォデミック(デマなどの根拠のない情報の拡散による混乱)”も加わるわけで、全員がこれらを客観的かつ冷静に受け止めることは難しい」

 では、“コロナ鬱”にはどのように対処すればいいのだろうか。藤井氏は次の3点をあげた。

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最終更新:3/7(土) 22:29
AbemaTIMES

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