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高齢者支援 住民が担い手 滑川、地域の実情に応じ活動

3/8(日) 23:27配信

北日本新聞

 高齢者の暮らしを地域で支える仕組みづくりを担う「生活支援コーディネーター」。県内では行政や社会福祉協議会の職員が務めるケースが一般的だが、滑川市では市内各地区の住民が担う。身近な困り事を把握するアンケート調査、住民の居場所となるサロンの普及、公民館での介護予防体操など、地元の実情に応じ、効果的なメニューづくりに取り組んでいる。

 「ごみ出しや除雪は困っている人が多い」「ただでやってもらうのは申し訳ないし、チケット制の有償サービスはどうか」。西加積地区の上小泉公民館で2月に開かれた住民の意見交換会。住民同士で助け合う仕組みについて参加者が議論を繰り広げた。

 活動の中心は同地区の生活支援コーディネーター、浦田節子さん(80)。民生委員を76歳まで15年務めた中で、普段の生活で困り事が多かったり、引きこもりがちだったりする高齢者が多いと感じた。「地域で自然に助け合える環境を今のうちにつくらないと」と考え、仲間と動きだした。

 同地区は新興住宅が多く、市内最多の約8千人が住む。「内輪だけで話していても、他の世代の思いは分からない」。浦田さんは昨秋、全2290世帯へアンケートを配った。生活の中で困ったことや、支援活動で手伝ってもらえることなどを聞いた。

 6割以上の1476世帯から回収。現役世代を中心に、ごみ出しや除雪などの項目で助けになれるとの回答があった。困っている側と助ける側をマッチングできる有効な仕組みは何か。浦田さんらは今後、意見交換会を重ねて形にする。

 西加積以外でも動きが活発だ。高齢化率の高い旧町部の滑川東地区。コーディネーターの吉田康子さん(70)は自らが住む寺家町で高齢者サロンを運営する。他の町内にも「通いの場」を広げようと、昨夏にお試し企画を開催。その参加者が中心となり、11月に常盤町3区でサロンができた。

 早月加積地区のコーディネーターは元市議の前田新作さん(74)。市議時代からの人脈も生かし、市地域包括支援センター考案の介護予防体操「キラピカ体操」を地区内の町内に勧めている。体操を週1回開く町内はこの1年で3カ所増えた。前田さんは「体を動かすだけでなく、住民が顔を合わせて楽しく会話できる場として定着している。地区の全町内に広げるのが目標」と話す。

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最終更新:3/8(日) 23:27
北日本新聞

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