【記者:Alice Hall】
先日、英ロックバンド「The 1975」のフロントマン、マット・ヒーリーが今後は参加アーティストの男女比のバランスが取れたフェスティバルにしか出演しない考えを発表した。
ヒーリーが決断したのは、今年の英野外音楽祭レディング&リーズ・フェスティバルの第1弾ラインナップが発表されてからすぐのことだ。ヘッドライナーを務めるのはストームジーと「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」とリアム・ギャラガー。発表された91組のうち、女性アーティストあるいは女性を中心とするバンドはわずか20組だった。
ヒーリーはツイッターに、「(男女比のバランスが取れているという)基準に達していないと思われるいくつかのフェスの出演には既に同意しているので、チケットを買ったファンをがっかりさせることはしないけど、これからは出ない。これは男性アーティストが女性アーティストを本当に支持していることを示す方法だと思う」と投稿した。
これは音楽業界だけの問題ではない。性被害を告発する運動「#Me Too(私も)」が関心を集める一方で、男女間の賃金格差は一向に縮まらず、職場でのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)が増えている今、男性が女性の味方になる必要性はかつてないほど高い。女性の真の味方になるための八つの方法を紹介しよう。
1. 会議で口を挟まない
仕事の会議で斬新なアイデアを書き込んだノートを用意してきた女性が席に就いても、同僚の男性が発言の機会を独占してしまうことがこれまでどれほど繰り返されてきただろう。2017年に米学術誌「アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル」で発表された論文によると、女性が何かを「推進する」ような建設的なアイデアや解決策を主張しても、無視されてしまうのだという。一方で男性が同じような態度を取ると、リーダーシップを任され、影響力が増すなど、一般的に報われる傾向がある。
男性が職場で女性の味方になるためには、まず女性が人前でアイデアを出すことを歓迎しなければならない。これは自分が「アンプ(音響機器)」のような存在になることで達成できる。誰かがアイデアを出したらそれを復唱し、最も大切なのはアイデアを提唱した人の功績を評価することだ。
2. 不適切な問題を黙認せずに声を上げる
前述のヒーリーの発表で最も重要だったのは、公の場で自分の考えを示したことだ。投稿したツイートは、翌日にはリツイート1700回、「いいね」1万8100回が寄せられた。女性の権利向上についてソーシャルメディアで主張することは大切だが、残念ながら男性全員にロックスターのステータスや100万人近いフォロワーが存在するわけではない。
日常の中で姿勢を明確に示すというのは、具体的に言えば、ジェンダーに関する難しい議論を避けず、何か不適切な場面を目撃したときに女性の友人たちのために声を上げることだ。求められてもいないのに肩に手を置いたり、同僚女性を過小評価して上から目線の態度を取ったりするなど、男性側に「悪気」はなくても、こうした態度も間違っている。それを男性が認識することには大きな意味がある。
3. 同一賃金を要求する
映画データベースIMDbと興行成績分析サイト「ボックス・オフィス・モジョ」によると、ハリウッドの男性俳優は昨年、同等の仕事をした女優に比べ映画1本当たり110万ドル(約1億2200万円)多く稼いでいた。
この傾向は映画業界に限った話ではない。英国では平均的な男女間の賃金格差は17.9%。つまり、女性の賃金は男性よりも約4861ポンド(約70万円)も低い。この問題に対して男性雇用主が取れる対策としては、複数の女性を昇進の候補者名簿に加え、職場での柔軟性に取り組むことなどが考えられる。
問題の一部は、女性たちが自分の同僚男性がどれだけの賃金をもらっているのかを把握していないため、賃金格差を認識していないことにある。男性側が自分はどれだけの賃金を得ているのかを明らかにすれば、問題解決の大きな助けになる。
最終更新:3/8(日) 11:03
The Telegraph































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