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競歩の山崎(富山市出身)「感謝込めて歩く」 15日最後のレース

3/11(水) 0:26配信

北日本新聞

■故障長引き引退決断

 15日の全日本競歩能美大会を最後に引退すると表明した富山市出身の山崎勇喜(36)=富山陸協=が10日、北日本新聞の取材に、故障が長引いていることなど決断の理由を語った。最後のレースについて、「競技人生に区切りをつけるため出場を決めた。これまで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを込めて歩きたい」と強調した。

 9日に自身のツイッターを更新。引退を決めたことを報告し、「たくさんの方に応援してもらい、支えてもらい、幸せな競技人生でした」とつづった。

 富山商高で競歩を始め、五輪には2004年アテネ大会から3大会連続で出場。08年北京大会では50キロで7位となり、日本人初の入賞を達成。日本競歩界を引っ張ってきた。

 近年は思うような結果を残せず、18年11月に競歩に専念できる環境だった自衛隊体育学校の陸上班を外れた。一般の隊員として任務をこなしながら練習に取り組むことになり、「満足に練習できず、体力だけでなくモチベーションも低下していった」とした。

 昨年1月からは右臀部(でんぶ)の故障に悩まされている。「一時はこのままフェードアウトすることも考えた」と言う。

 引退後は、自衛隊員として任務に当たる。競技からは離れるが、「何らかの形で自分の経験を伝えていければいい」と話した。

■後進育成に期待
 
 県内の山崎の家族や競技関係者からは10日、ねぎらいや感謝の声が上がった。

 富山陸上競技協会の前田芳孝専務理事は、「世界は決して遠くはない。それを富山の選手に教えてくれた」と言う。五輪での活躍が選手の刺激になったとし、「後進の育成にも当たってほしい」と期待を寄せた。

 富山商高で山崎を指導した同校陸上部長距離ブロックの山本正樹監督は、9日に山崎から電話で報告を受けた。「日本の競歩界を引っ張り、世界のトップレベルまで引き上げた功労者。引退するのは寂しい思いもある」とし、能美大会に向けて、「思い残すことがないよう頑張ってほしい」とエールを送った。

 父の哲誠さん(71)は、競技人生の締めくくりとなる大会を現地で見届ける予定。「最後のレース。とにかく無事に完歩してほしい」と願った。

最終更新:3/11(水) 9:11
北日本新聞

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