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彼女が6時間、14万円かけてミラノからローマへ脱出した後、封鎖はイタリア全土に拡大した

3/12(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ミラノに住むある女性が、タクシーで1200ユーロ(約14万円)をかけ、コロナウイルスによる封鎖から逃れたものの、到着したローマもその翌日には封鎖されてしまった。

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ミケーラさんは3月7日午後10時半にミラノを発ち、6時間後の日曜日午前4時半に、約560キロメートル離れたローマに到着したと、ラ・レプッブリカ紙が報じた。

タクシーを運転したメルキオーレさんは、ミケーラさんが現金をおろすために、途中で2度止まらなければならなかった、と同紙に語った。

イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は3月9日月曜日、これまでロンバルディアなど14州だった封鎖を、イタリア全土へと拡大した。

ミラノのある女性が、タクシーで1200ユーロ(約14万円)をかけ、コロナウイルスによる封鎖からローマへと逃れたものの、その翌日には封鎖されてしまった。

ロンバルディア州(州都:ミラノ)は3月8日日曜日の朝、近隣の14州とともに封鎖された。前日に発表されたこの強硬措置を逃れるため、住民たちは鉄道や高速道路を使い、一斉に街から離れた。

その中に、ラ・レプッブリカ(La Repubblica)紙が報じた、30歳のミケーラさんもいた。ミケーラさんは土曜日午後10時半にタクシーに飛び乗り、ローマへ行ってほしいと頼んだ。

「二つ返事で引き受けたよ。それが仕事だからね」とタクシー歴20年のベテラン運転手、メルキオーレ(Melchiorre)さんは同紙に語った。

「もちろん、出発する前に、いくらかかるか分かっているのかって聞いたよ」

メルキオーレさんの車が、無事ミケーラさんの実家があるローマのバルドゥイーナ地区に着いたのは、6時間後、現地時間で3月8日の午前4時半だった。

だがミケーラさんに、ローマで自由を楽しむ時間はあまりなかった。ミラノと周辺14州の封鎖に続き、3月9日月曜日にはイタリア全土へと封鎖は拡大されたからだ。

この封鎖で、6000万人が自宅待機となった。期間は3月10日から4月3日までだ。

イタリアでは多くの規制が施行されている。旅行は、警察の許可がある場合のみ許され、商店や飲食店の多くは営業時間を短縮している。サッカーの試合や大学の講義など多くの人が集まるイベントの開催は保留となっている。

「今は、家にいることが賢明だ」とジュゼッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相は3月9日、演説で述べた。

「我々とイタリアの未来を握っているのは我々だ。その責任は今、かつてないほど重い」

全ての道はローマに通ず
メルキオーレさんはこの日、午後5時からのシフトで、すでに5時間運転していた。だが、それをものともせず、運賃を承諾したミケーラさんの仕事を受けた。

ミケーラさんが支払いに必要な現金をおろすため、途中2度、止まらなければならなかったとメルキオーレさんは述べた。

「ローマはきれいだな、と気付いたら口にしていた。ビルが川に映っていて、普通の街の雰囲気だった。それはもうミラノにはない」とメルキオーレさんはラ・レプッブリカに語った。

「夜の移動には慣れていて、いつも聞く音楽があるんだ。眠くはなかったよ。彼女の方は、いつの間にか眠ってしまっていたけどね」

※日付と時間はすべて現地のもの

[原文:A woman spent $1,370 to escape Milan's lockdown by taxi, only to be placed on lockdown in Rome the day after her 350-mile, 6-hour trip]

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

Bill Bostock

最終更新:3/12(木) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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