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鎌倉の出版社が「長い春休み」に電子書籍無料開放 谷川俊太郎さんらも快諾

3/12(木) 18:22配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 鎌倉の出版社「銀の鈴社」(鎌倉市佐助1)は3月9日、自社の電子書籍から約500冊を期間限定で無料開放した。(鎌倉経済新聞)

【写真】無料開放している中の1冊ドイツのハインリッヒ・ホフマン作「ぼうぼうあたま」は近代絵本のルーツともいわれる。伝染病「ペスト」が大流行していた時代の作品だという

 「新型コロナ休校を受け、自宅でネットやゲーム、ユーチューブなどに時間を費やす子どもたちが多いと思う。本が読みたくても図書館が休館になっている今こそ、出版社が読書体験の機会をつくるべきだと考えた」と話すのは、同社の西野大介さん。「電子書籍であれば外出も不要。長くなってしまった春休みを、良書と出会える良い期間、心のつえになる言葉と出会う機会にしてもらえたら」と続ける。

 同社が無料開放する電子書籍は、絵本や詩集、童話、小説、ノンフィクションなど約500冊。同社サイト内の「電子ブックストア」をクリックし、無料会員登録。「レンタル(31日間)」を0円で購入すると31日間、無料で閲覧ができる。

 公開に際して著者らに確認を取った西野さんは、「谷川俊太郎さんには主旨を説明し始めたら、すぐに『いいじゃないですか、どうぞどうぞお使いください』と快諾。同じ問題意識をお持ちだったようで、逆に『頑張って』と応援いただいた」と笑顔を見せる。

 「絵本作家の内田麟太郎さんは詩集で参加。すぐにコメント付きでフェイスブックの投稿をシェアしてくださった」など、賛同者ばかりだった。電子書籍サイトのシステム開発を行う「アイプレスジャパン(千葉県流山市)にも快く協力いただきありがたかった」と感謝の言葉を口にする。

 同社は1986(昭和61)年、銀座で創業。詩集、絵本、童話など児童書を中心に歌集、句集、エッセー、小説、教育書などを手掛けている。2009(平成21)年に鎌倉雪ノ下に移転し、2017(平成29)年からは佐助の谷戸(やと)の囲炉裏(いろり)のある古民家に移転、「佐助庵」と命名し活動を続けている。

 「期間限定だが、子どもだけでなく大人も楽しんでいただける。海外で日本語の書籍に触れたいと思っている知り合いなどにも紹介いただければ」と呼び掛ける。

 無料開放の受け付けは4月10日23時59分まで。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:3/12(木) 18:46
みんなの経済新聞ネットワーク

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