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新型ウイルスを機に、病院船建造論が再燃

3/12(木) 16:02配信

ニュースソクラ

【軍事の展望台】海自保有で、海外にも災害派遣

 人類は何度も疫病による大打撃を被ってきた。14世紀ヨーロッパで大流行したペストでは1億人程が死亡し、ヨーロッパの人口は半減したとされる。19世紀インドに発し世界的に流行したコレラは、幕末に開国した日本にも伝播し、年間10万人単位の死者が明治時代初期まで断続的に何度も出た。今日でもコレラ患者はアフリカ、南アジアで多く発生、世界で毎年300万人ないし500万人が感染、死者は年間2.8万人ないし13万人と言われる。

 今回の新型コロナウイルスによる肺炎の死者は中国を中心に3000人ほどだが、米国疾病管理予防センターの発表では、昨年10月1日から今年2月15日までに、米国でインフルエンザで入院した人が推計28万人、死者は1,6万人だから中国とはケタ違いの大流行だ。

 とはいえ、新型コロナウイルスに対しては確実な治療法がまだ無いから、この先どう拡大するか、いつまで災厄が続くのか、との不安がつのり、経済、社会に与える影響は極めて大きい。

 日本政府が「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客、乗員約3700人を下船させず、船内感染を招いたことに対しても関係諸国で批判が高まり、各国が救援機を派遣して船内の自国民を帰国させる事態にもなった。

 他国の焦燥はもっともだが、日本側からすれば感染の疑いがある人々を上陸させるのは危険だし、隔離して収容できる施設は少ないから、潜伏期間は船内にとどまって貰うのはやむをえない措置だったとも言えよう。

 日本でも人心はこの病魔の蔓延に戦々恐々としているが胸の温まる話もある。武漢からチャーター便で日本に戻った人々を千葉県勝浦市の「ホテル三日月」に収容することに対して、当初市民は不安を示したが、市民集会で説明を受けて納得しホテルに協力、砂浜や幕に激励の辞を書いたり、太鼓や燈篭、折り鶴などで軟禁状態にあった人々を慰めた。

 全員が無事に帰宅するバスを見送りに出た市民の喜びに国民は共感し、勝浦市の名声は全国に響いた。

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最終更新:3/12(木) 16:02
ニュースソクラ

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