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【新型コロナ】子牛市況急落「安過ぎる…」 青森県内繁殖農家に大打撃

3/14(土) 10:16配信

デーリー東北新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、和牛の価格が全国的に低迷しており、青森県家畜市場(七戸町)でも13日の競りで、黒毛和牛子牛の価格が通常より大幅に下落した。1頭の平均価格は、ここ1年ほどは70万円台で推移していたが、一気に59万円までダウン。外食産業の低迷やインバウンド(訪日外国人客)減少などが需要の縮小につながっており、市場関係者は「BSE(牛海綿状脳症)や東日本大震災並みの影響だ。価格が元に戻るまで時間が掛かるのではないか」と動向に神経をとがらせている。

 同市場の平均価格は、子牛の供給不足で、近年上昇傾向だった。14年に60万円、15年には70万円を突破。16年はさらに上昇して90万円近くになり、繁殖農家にとっては追い風となった。17年以降は供給が安定し、70万円台で落ち着いていた。

 しかし、この日の取引では、新型コロナウイルスの影響で、価格は大幅に下落。平均価格は子牛全体で59万3519円(前月比9万1136円減)となった。市場を見守る繁殖農家からは「安すぎる」「良い子牛ならもっと価格が高くて当然なのに」と嘆き節が聞かれた。

 市場を運営する県畜産農協連合会の山内正孝会長は、今回の大幅下落について、「想定はしていたが、繁殖農家のダメージは相当大きい」と指摘。さらに、1月に発効した日米貿易協定の影響で、関税が引き下げられた米国産牛肉が市場に出回っていることもあり、「安値の要因が重なり大打撃。和牛を含めて肉がだぶついた状態」と嘆く。

 一方、肥育農家にとっては追い風との見方もある。これまで高値だった子牛が一気に安価となり、県外からの買い付けに来た農家も目立った。子牛が成長して出荷される約20カ月後に、牛肉の需要が回復していれば利益を得られる。

 感染終息の兆しが見えない中、市場関係者は「市場の安定化のためにも、何とか相場が元に戻ってほしい」と祈るように話した。

デーリー東北新聞社

最終更新:3/14(土) 10:16
デーリー東北新聞社

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