東日本大震災の発生から9年が経ちました。あの日、複数の地域で確認されたのが「黒い津波」です。通常の津波よりも威力が増し、人体に影響を及ぼすことも分かってきた「黒い津波」。南海トラフ巨大地震が発生すれば、大阪に押し寄せる可能性もあるといいます。
東日本大震災で発生した“黒く濁った津波”。宮城県気仙沼市では、この「黒い津波」が人々や建物を次々と飲み込みました。同様の津波は東北地方の複数の地域で確認されています。
関西大学の高橋智幸教授は、「黒い津波」が発生した仕組みについて研究しています。
「津波がやってくると、凄く流れが速いので、海底にある砂が巻き上がる。それがなかなか沈まないで、水と一緒に海の砂が流れてくるのが『黒い津波』という現象です。」(関西大学・社会安全学部 高橋智幸教授)
高橋教授らは気仙沼湾の津波による地形の変化などを参考にコンピューターで計算し、震災発生時の「黒い津波」の動きをシミュレーションしました。それによると、地震の揺れから約39分後、海底の砂や泥が巻き上がり始めます。
「(シミュレーションでは)津波がちょうど狭いところを通過しようとすると、そういった場所では津波の勢いが増すので、たくさん海底の砂を動かす。そこではだいぶん海底が掘られている。」(関西大学・社会安全学部 高橋智幸教授)
こうして砂などを巻き上げた津波は、48分後には市街地に到達したと考えられるというのです。「黒い津波」の脅威はその破壊力だといいます。
「砂が巻き上がっていれば、少し水が重たくなり、威力も増します。津波によって人や建物が受ける被害は、『黒い津波』の方が大きくなる可能性があると思います。」(関西大学・社会安全学部 高橋智幸教授)
では、「黒い津波」はどの程度威力を増していたと考えられるのでしょうか。中央大学の有川太郎教授は「黒い津波」を再現する実験を行いました。実験は“津波の力を測る”装置を使用。斜面の上に設置したタンクから水が流れて、その水が壁にぶつかる仕組みです。
まず、水だけを流す場合で実験すると、津波を再現した水は壁にぶつかり、水しぶきをあげます。
最終更新:3/14(土) 13:37
MBSニュース

































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