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香川ゲーム規制条例、検討委に聞く「議員すら見られないパブコメ」のおかしさ 「400件の反対意見」は県に届かなかったのか

3/15(日) 18:26配信

ねとらぼ

 香川県で検討されている「ネット・ゲーム依存症対策条例」が制定に向けて佳境を迎える中、検討委員の1人であり、条例に反対の立場を示している日本共産党の秋山時貞議員が、「パブコメ(パブリック・コメント)全意見の開示を再三に渡り県議会に求めていますが、未だに開示されません」とツイートし波紋を呼んでいます。事実であれば、寄せられた意見について、検討委員内でも十分な議論がなされないまま条例が制定されようとしていることになります。

【写真で見る:当日配布された資料】

 同条例を巡っては、1月23日から2月6日までパブコメを募集。3月12日の検討委員会でその結果が一部公表され、県内の個人・団体から2615件の意見が寄せられたうち、84パーセントにあたる2269件が“賛成”だったことが大きく報じられていました。条例案は18日の県議会に提出され、何もなければこのまま成立する公算が高いとみられています。

 しかし一方で、県民からの反対意見も334件と多く、また「県外の事業者」から寄せられた意見では、71件のうち実に67件が反対(残りは賛成0、提言4)と、賛否の比率が完全に逆転しています。こうした状況にもかかわらず、何事もなかったかのように成立の方向で進められていることに疑問を抱く声も多くあがっています。

 加えて、そこへ浮上した今回の「検討委員でさえパブコメの全意見を見られていない」という問題。一体検討委員会の中で何が起こっているのか、編集部では秋山議員に詳しくお話をうかがいました。

賛成1ページに対し、反対意見は70ページ以上

―― パブコメの受付終了(2月6日)から、前回の検討委員会(3月12日)まで、委員会内ではどんな動きがありましたか。

秋山:3月9日になってようやく「12日に委員会をやります」と連絡がありました。それまでにも、次回がいつになるのかたびたび確認していたのですが、事務局側からは「パブコメの整理や準備ができておらず、まだ決まっていない」という回答がずっと続いていました。パブコメの結果についても当初2月下旬には公表されるとのことだったのですが、3月に入っても一向に公開される気配がなく、私としても「早く出してほしい」「(事前に目を通しておかないと)委員会当日にいきなり見せられても困ります」というのはずっと訴えていました。

―― 結局、秋山さんがパブコメの結果を知ったのはいつだったのでしょうか。

秋山:委員会当日です。メディアの方に配られたものと恐らく同じだと思いますが、事務局が作成した80ページほどの資料を渡され、その中に賛成意見や反対意見、それらに対する議会の考え方などがまとめられていました。

―― メディア向けに配布された資料を入手して確認してみましたが、賛成意見は1ページ(18項目)だったのに対し、反対意見は70ページ以上(正確には76ページ、428項目)ありました。

秋山:恐らくそれと同じものですね。

―― この割合を見ると、「県民から賛成8割」といった報道とはかなり印象が違ってきます。しかし、80ページもの資料を当日渡されて、それで十分な検討ができるものなのでしょうか……?

秋山:できていないと思います。一つ一つの意見を見ている時間はなく、その場で事務局から「資料の何ページを見てください」といった具合に、主だったものだけを紹介された形でした。

―― 出席されていた委員の方たちはその方法で納得していたのでしょうか。

秋山:私としては、これだけ多くの懸念や不安の声が寄せられていて、また県外からの注目も大きい現状で、これらの意見に対する議論が十分に行われないまま、拙速な採決はすべきではない、といったことは意見しました。もっと一つ一つの声をしっかりと受け止めて議論すべきです。

―― パブコメを受けて、その後どんな話し合いが行われましたか。

秋山:利用時間の上限について「基準」を「目安」に変更(18条2項)するなど、委員会の中で修正案が出されました。

※その他の修正点としては、
・「スマートフォン使用などの制限」を「家庭におけるルールづくり」に(18条)
・家族との連絡や学習などの目的でのスマートフォン使用は対象にならないことを明記(18条2項)、など

―― それはどれくらいの時間をかけて行われましたか。

秋山:委員会全体がおよそ1時間くらいで、前半の30分でパブコメの結果説明、後半の30分で議論や話し合いが行われていました。

―― 70ページ以上ある反対意見を、30分で精査・吟味できるとは思えないのですが……委員会で挙がった修正案について、パブコメの意見は反映されていると感じましたか。

秋山:もともと盛り込まれていた内容を、少し文面を変えて分かりやすくしたというだけの修正で、せっかくこんなにもたくさんの意見が寄せられたのに、これではその声や思い、懸念、不安に答えられているとは言えないと思います。

 また、回を重ねるごとに条例の文面自体もどんどん緩くなっています。目安としてガイドラインを示すのであれば、従来から言っているように教育委員会の「さぬきっ子の約束」などによって既に示されています。実効性の点から見ても、それなら条例に利用時間を明記することがそもそ必要なのか、ということももっと議論されるべきではないでしょうか。

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最終更新:3/15(日) 20:29
ねとらぼ

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