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二戸へ来たら〈Oli-Oli〉へ!畑の恵みでつくるスムージーが地域と農家をつなぐ/岩手

3/15(日) 15:53配信

Webマガジン コロカル

コロカルニュース

■「ここは二戸のオアシス」
そんな声が聞こえてきたのは、岩手県「二戸」駅から車で約10分、「堀野地区」と呼ばれる場所にあるカフェスタンド〈Oli-Oli(おりおり)〉。メニューには高品質なスペシャリティコーヒーはじめ、地元産果物を使用したスムージーやスイーツが並びます。

【写真で見る】昔ながらの商店街を進むと、木造のかわいらしい建物が現れます。

店主は、二戸市出身のバリスタ・工藤さおりさん。「一度は地元を離れて北海道で暮らしていたのですが、育った場所に何かしら恩返しがしたいと思い、二戸に帰ってきたんです」

■南部鉄器の鉄瓶が目印
店の看板にデザインされているのは、岩手県を代表する工芸品・南部鉄器の鉄瓶。コーヒーはすべて、鉄瓶で沸かしたお湯で淹れてくれます。

「(南部鉄器は)岩手のものであるということもそうですし、これで沸かしたお湯でコーヒーを淹れたら味が変わるんじゃないかという勘があって、実際淹れてみたら違ったんです。おいしくできて特徴も出せる。お店を出すときには看板やロゴに使いたいと最初から思っていました」

■スペシャリティコーヒーとの出会い
工藤さんは二戸に帰って来た当初、コミュニティFMに勤務。「番組を通じて、二戸がどんな土地なのか、何が名産で、どんな人が活躍しているのか、いろんな情報を知ったんです。人とのつながりもできて、『私にできることは何だろう』ってすごく考えるようになって」

そんななか、隣町のカフェで、スペシャリティコーヒーとラテアートに出会います。

「〈Oli-Oli〉を開業した堀野地区は、気軽にコーヒーを飲めるカフェや喫茶店がないんです。地元の人が集まる、おいしいコーヒーが飲める場所を二戸にもつくりたい。『これが私にできることかもしれない』」

そう強く思った工藤さんは影響を受けたカフェで修行をしながらバリスタの資格を取得、2017年に自身の店をオープンします。

「できるだけ地元のもの使いたい」という考えのもと、ラテは岩手県に工場をもつ小岩井乳業の牛乳と、工藤さんも子どもの頃から買い物をしていた二戸の〈高橋豆腐店〉の豆乳から選ぶことができます。豆腐をつくるときにできるあまり汁ではなく、おいしい豆乳をつくるためだけに豆腐をつくるこだわりがあり、コーヒーに負けない深い味わいが特徴です。

■二戸は果物の産地
そんなコーヒーが自慢の〈Oli-Oli〉で、ぜひ試してもらいたいのが、二戸の農家がつくる果物や野菜を使ったスムージー。

岩手県最北にある二戸市は、果物栽培が盛ん。昼夜の寒暖差が激しいため、作物は昼に太陽の光ですくすく成長し、夜は寒さから身を守ろうときゅっと締まることを繰り返す。そうすることで糖度が高く実の引き締まったおいしい果物ができるんだとか。

1日の気温差は、年間を通じて10度前後と果物を育てるには理想的。春から夏にかけて雨量が少ないこと、古代は海底にあった土地のため、土壌にミネラルが豊富なことなど、おいしい果物を育む条件が揃い、多種類のブランドフルーツがつくられています。

〈夏恋〉の旬は7月。8月には500円玉大のブルーベリー〈カシオペアブルー〉、10月から12月にかけては、りんご〈紅いわて〉、〈カシオペア・クイーンサンふじ〉、〈冬恋(ふゆこい)〉など、季節ごとにさまざまなフルーツを楽しめるのが魅力です。

そんな二戸で「地元のものをつかったメニューをつくりたい」と思ったときに、「フルーツは外せない」と考えた工藤さん。

冷凍でき、1年を通じて安定的に提供できるブルーベリーのスムージーを考案します。

■農家と地域をつなぐ
ブルーベリーを提供してもらっているのは、若手農家で、コミュニティFMで農作業の様子や収穫物の情報も発信する〈荒谷果樹園〉。当初スムージーはブルーベリーのみの予定でしたが、「この季節にはこんな果物があるよ」とおすすめを提案してもらい、夏は杏や桃、秋はりんご、冬は洋ナシなど、今では季節限定のスムージーを〈Oli-Oli〉で楽しむことができます。

店を始めたことで生産者との出会いもあり、〈あらきだ農園〉、〈馬場園芸〉など、地元農家がつくる野菜を活かしたドリンクも開発。観光客や帰省客、暮らす人たちに二戸の土地が育む素材の魅力を伝えています。

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最終更新:3/15(日) 15:53
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