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ライブ決行で「ディスり合い」、はけ口に使われた「わかりやすいもの」 2千人ライブで1億円が消える現実

3/17(火) 7:00配信

withnews

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を防ぐための公演自粛の流れの中で、ライブの中止が相次いでいます。ツイッターなどでは、ミュージシャンたち本人が、今回の打撃によって音楽活動が続けられなくなる危機感をコメントしています。一方、公演を行ったことで、ネット上で非難された人たちもいます。自粛要請がさらに10日ほど延長され、音楽業界には危機感が増しています。世の中の閉塞感と先行きへの不安。今回の事態をどのように受け止めればいいのか。ミュージシャンたちの発言から考えます。(朝日新聞文化くらし報道部記者・坂本真子)

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米津玄師・King Gnu……次々中止

2月26日午後、衝撃が走りました。

政府は、新型コロナウイルスによる肺炎の対策本部で、スポーツ・文化イベントなどの開催を今後2週間自粛するよう要請すると決めたと発表。これを受けて、Perfumeの東京ドーム公演、EXILEの京セラドーム大阪公演が、開演の数時間前に急きょ中止されました。

米津玄師さん、星野源さん、福山雅治さん、LUNA SEA、ゴスペラーズ、DA PUMP、三浦大知さんらの公演も、中止や延期が次々に発表されました。この日の夜には、ソニー・ミュージックエンタテインメントが、同社のグループ各社が主催する3月11日までの全公演を中止か延期にすると発表。ラルクアンシエル、King Gnuなどの公演も中止になりました。

海外からの来日公演も、グリーン・デイ、アヴリル・ラヴィーン、A-HA、ニュー・オーダー、ゴー・ウエスト……と、次々に中止や延期が発表されています。

ノンラビ「会社すら潰れかねない」

そんな中で、ライブの中止について、ミュージシャンたちが次々にツイッターでつぶやいています。

中でも注目されたのは、Non Stop Rabbit(通称ノンラビ)。3月1日に東京・豊洲PITで行う予定のライブ中止を発表した後、所属事務所の社長でギターの田口達也さんが「この規模のライブの中止で会社すら潰れかねない損失を受けます。音楽という仕事すら続けられなくなる可能性が中止の決断一つで出てしまうのです」「アーティストは本気でファンを守る決断をします」「だから政府も本気で対応してください」「感染せずとも何かを失った人がいるという事を分かって下さい」などとツイートしました。15日現在で4万5千以上リツイートされ、「いいね」は9万を超えています。

ノンラビは1日にYouTubeでライブ配信を行い、中止が決まってからの3日間で作ったという新曲「全部いい」を披露。田口さんは「また必ず、豊洲PITで会えたらいい」とツイートしました。

西川貴教さんは「勘違いしてる人が多いので申し上げると、お金の問題よりもそれでなくてもコンサートインフラの問題は以前から叫ばれていて、延期にするにしてもどの会場も取り合いで日程が出せないのが一番の問題なんです。収支より楽しみにして下さってた方々の想いにどうお応え出来るかが最大の悩みです」とツイートしました。

また、RADWIMPSの野田洋次郎さんの、「自然災害等と違ってウイルスは興行の保険適用外となる。ドーム4カ所を含む今回のツアー、全部中止にした場合ウチのような個人事務所が生き残る可能性はどのくらいあるんだろうかと考える」「もし自己破産したらさぁ次は俺何して生きていこうかとほんの少し本気で考えてみたりもする」などの投稿は、衝撃をもって受け止められました。

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最終更新:3/17(火) 7:00
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