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【特集】“電車に乗るのも怖い”『1型糖尿病』患者の今...新型コロナ「重症化」へのリスク高い分析結果が

3/16(月) 15:35配信

MBSニュース

感染が拡大している新型コロナウイルス。感染しても軽い症状で済む人が多い一方で、持病がある人は重症化しやすいという調査結果が報告された。日本で多くの患者がいる「糖尿病」もその1つだ。中でもより症状が重い『1型糖尿病』を患い、不安な日々を送る家族の姿を追った。

「インスリンは命綱」

自宅で毎日ニュースを不安そうに見つめる大阪府岸和田市の滝谷香さん(37)。夫の和之さん(37)と小学6年生の長男・康馬くん(11)の家族3人で暮らしている。

香さんは『1型糖尿病』で、食事で上がった血糖値を下げるため、毎日少なくとも3回は自らインスリン注射を打たなければならない。

「注射を打たないと血糖が上がっていく。高血糖発作になる。インスリンが私達の命綱やなって思います。」(滝谷香さん)

血糖値が下がり過ぎると昏睡状態に

1型糖尿病は、自己免疫の異常ですい臓の一部の細胞が破壊され、血糖値を下げる「インスリン」ができなくなる病気だ。肥満や生活習慣などが原因で発症する2型糖尿病とは違い、1型は発症の原因が不明で、現在の医学では一生治らないとされている。生きていくためにはインスリンを体内に補充することで血糖値をコントロールしていくしかない。

香さんは、毎日何度も血糖値を測定し、インスリンの量を細かく調整している。しかし、意識が朦朧として上手く立ち上がることができないことも。これはインスリンで血糖値が下がり過ぎたことが原因で、意識障害を起こし、昏睡状態に陥る場合もある。そんな香さんを今さらに不安に陥れているのが「新型コロナウイルス」だ。大阪で感染者が出るたびに危機感を募らせている。

「不安や。」(夫・和之さん)
「不安やな。早く治療法が開発されたらいいなって、ほんまに早く!って思います。助かる人も増えてくるやろうし。」(滝谷香さん)

WHOなどの調査では致死率9.2%に

新型コロナウイルスの感染が拡大した中国で、WHO(世界保健機関)などが行った調査の報告書が公表された。中国で感染が確認された約5万6000人のデータを分析していて、その結果、全体の致死率は3.8%だったが、糖尿病を抱える人は致死率9.2%で、持病の中では心臓病の13.2%に次いで2番目に高い数字となった。日本でも厚生労働省は1型・2型共に糖尿病の患者は重症化するリスクが高いとしている。

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最終更新:3/16(月) 15:56
MBSニュース

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