神戸にあるジュエリーメーカーが、職人の一点もののジュエリーを引っ提げ、中国に進出しようとしている。しかし、店舗出店目前、新型コロナウイルスの感染が拡大し、その計画はとん挫した。そこで頼ったのは「KOL」(=キー・オピニオン・リーダー)だ。KOLとは、SNSで影響力を持つ“中国版インフルエンサー”で、企業とのタイアップやライブ通販なども行っている。独自の技術を持つ神戸のジュエリーメーカーの挑戦を取材した。
神戸市北区にあるジュエリーメーカー「ジェイ・アヴァン」。
バーナーで高温に熱されたプラチナ。これをまだ熱いうちに叩いていく。薄く薄く伸ばして…光り輝くダイヤモンドのジュエリーが出来上がった。
ここでは熟練の職人達が、土台作りから、石留め、仕上げまで手作業で作り上げていく。これほどの丁寧な仕事は、簡単には真似できないのだと担当者は胸を張る。
「小さいダイヤをメレダイヤというんですけど、メレダイヤの一つ一つの留め方がルーペで見ると違う。“持ち”も違いますし、ヨーロッパのハイジュエリーのブランドの一点ものと、引けをとらないと思っております。」(ジェイ・アヴァン 細見哲充部長)
中でも26年前にこの会社が生み出した独自の技法があるという。「ポルテ」シリーズだ。これは立て爪を使わずに、ダイヤモンドなどをプラチナで挟み込む留め方だ。まるで宙に浮いているかのように見えるこのセッティングは、ダイヤモンドを驚くほど美しく輝かせる。
職人が生み出す数々の逸品。しかし売上の方は“輝き”を失っているのだという。かつては100人もの職人がいて、石膏の型に溶かした金を流し込んで大量生産していた時代もあった。しかし20年前をピークに売上は右肩下がりとなり、今は7人の職人が顧客の要望に合わせて一点ものを作っている。
「ジュエリーの好きなお客様は“人とは違うものを持ちたい”という方が多くいらっしゃいまして、手作業で作るという作り方に変わってきました。」(細見哲充部長)
最終更新:3/16(月) 18:06
MBSニュース


































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