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【特集】「夏まで続くと“命取り”」一斉休校の余波...給食休止で業者は危機的状況 経済損失・食品ロスはどうなる?

3/16(月) 21:08配信

MBSニュース

学校における新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐとして、2月下旬、政府は全国一斉に臨時休校を要請しました。休校に伴って給食も休止となっていますが、給食の納入業者は食材を余らせたり大幅な減収に陥ったりするなど先の見えない日々を過ごしています。

静まり返った無人の調理場

3月初旬、取材班が訪れたのは大阪府泉南市の学校給食センター。児童・生徒のため毎日の給食が作られる調理場には誰もおらず、静まり返っていました。

「小学校の給食がありませんので、全て停止している状態です。3月2日からずっとこの状態です。」(泉南市立学校給食センター 辻康治所長)

新型コロナウイルスの学校内での感染拡大を防ぐため、2月27日に突如発表された一斉休校の要請。大阪府泉南市の給食センターでは、調理員や栄養士ら37人で小学校10校分・3600食の給食を作っていました。休校要請を受けて食材はキャンセルし、調理員も休むことに。

「給食を楽しみにしている子ども達も沢山いらっしゃいますし、中には給食が一食の本当に大事な栄養源というご家庭もありますので、そういったご家庭に届けられないのは本当に残念な気持ちでいっぱいです。」(泉南市立学校給食センター 辻康治所長)

700万円分の牛乳を廃棄

学校給食に欠かせない『牛乳』にも影響が出ています。滋賀県米原市の「ミルクファーム伊吹」では、学校給食用に毎日200ミリリットルのパック約1万個の牛乳が製造されていました。

「70%近いウエイトで学乳向けに製造していますので、(休校になって)その分、冷蔵の中もガラガラになっている状態です。これが1か月、2か月、夏休み頃まで続くようですと、はっきり言って命取りです。」(ミルクファーム伊吹 三家清憲社長)

売り上げの7割が学校給食だというミルクファーム伊吹。2月28日に休校の連絡を市教委から受けましたが、次の給食分は既に製造済みでした。従業員総出で700万円分の牛乳を全て廃棄しました。

「児童さんからお手紙を頂くんです。『伊吹牛乳は美味しい』『牛乳が配達されるのを心待ちにしている』という手紙を毎年のように頂く。これが一番の私達の励みになります。それが急遽こういう形になって廃棄になるのは忍び難い、その一念です。」(ミルクファーム伊吹 三家清憲社長)

一斉休校の要請によって、99%の自治体が臨時休校の措置を取り、給食も休止しています。大阪府岸和田市のように、居場所が無く学校に登校した児童らに臨時で給食を提供するケースもありますが、全国的な広がりは見せていません。

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最終更新:3/16(月) 21:08
MBSニュース

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