ここから本文です

ただ今、一部コメントが表示されない不具合が発生しています。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

東京マラソンの上位勢がほぼナイキという「異常」は、「常識」となるか

3/16(月) 17:31配信

VICTORY

ナイキ厚底シューズの勢いが止まらない。いや、もはや履かないと勝負できないところまできている。3月1日に行われた東京マラソンは衝撃的だった。2時間4分15秒で連覇を果たしたビルハヌ・レゲセ(エチオピア)に、2時間5分29秒の日本記録を樹立した大迫傑(ナイキ)。上位10人に入った選手はすべてナイキの厚底シューズを着用していたのだ。

東京の1レースだけで、日本歴代10傑に4人、20傑には9人の選手がランクイン。高久龍(ヤクルト)と上門大祐(大塚製薬)が2時間6分台に突入して、2時間7分台も7人がマークした。その全員がナイキ厚底シューズを使用していたという事実は、数年前なら考えられないことだ。

日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「シューズが進化するのは当たり前。前のシューズよりはいいですけど、選手も努力をしています。シューズで良くなったと言われると、選手たちはかわいそう。私は選手が努力した結果だと思っています」と話しているが、記録の面では”厚底パワー”が大きかったのは間違いない。

トップランナーはすでにナイキ厚底シューズの圧倒的な威力に気づいている。昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)はナイキ厚底シューズの使用が男子30人中16人だったが、東京マラソンは男子完走者107人中94人(87.8%)が着用。この数字は、正月の箱根駅伝(210人中177人/84.3%)を上回る。他メーカーと契約している選手がいることを考えると、「異常」ともいえるシェア率だ。

東京マラソンでは、前日本記録保持者の設楽悠太(Honda)が『ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」を着用。一方、大迫は『エア ズーム アルファフライ ネクスト%』(以下、アルファフライ)と、今回は使用モデルが割れた。その理由はアルファフライが発売前だったのが大きい。ナイキと契約している大迫ですら、同シューズを履いたのはレースの3週間ほど前だったという。

アルファフライは靴底の厚さが39.5mmと従来モデルよりも超厚底になっており、前足部にはエアパックが搭載されている。そのため、慣れ親しんだモデルを使用した選手も少なくなかったのだ。しかし、大迫に迷いはなかった。

「新しいモデルなので、ナイキの新しい技術が使われている。ナイキを信用して、履いてみようと思いました。足を入れた感じは、薄底から厚底を履いたときのように違ったんです。でも、実際に履き始めたら、慣れるのに時間はかかりませんでしたね。クッション性がすごく上がったと思いますし、エアが入っているので、より反発力もある。これまでのシューズよりもロスが少ないように思います」

2月29日に行われた米国の東京五輪男子マラソントライアルでも、ナイキの厚底シューズが席巻した。ゲーレン・ラップが2時間9分20秒で完勝するなど、五輪代表に選ばれた上位3人がアルファフライを着用していたのだ。

1/2ページ

最終更新:3/16(月) 17:31
VICTORY

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ