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給食用牛乳使いプリン 黒部の菓子製造業者、酪農家支援

3/17(火) 0:38配信

北日本新聞

 和洋菓子製造販売の昌栄堂(黒部市)は、学校給食に使われるはずだったとやまアルペン乳業(富山市)の牛乳を使ったプリンを販売している。新型コロナウイルス感染防止に伴う臨時休校による給食業者や酪農家への影響は深刻で、助け合いの輪を広げようと企画した。とやまアルペン乳業の樋口俊幸社長(61)は「牛乳の味は鮮度が命。少しでも多く県内で味わってもらいたい」と話す。(松下奈々)

 乳牛は急に搾乳をやめると健康状態に影響するため減産が難しい。臨時休校で余った生乳は加工用に安く卸すしかなく、酪農家の負担が増している。

 とやまアルペン乳業によると、給食休止によって県内で余る牛乳は1日約17トン。うち同社が製造するのは約8・5トンで、全て県産だ。富山、立山、魚津、黒部など8市町村の小中学校や高校など計127施設分に相当する。

 こうした事情を知った昌栄堂専務取締役の松田賢悟さん(36)が酪農家を支援し、休校で我慢を強いられている子どもたちに喜んでもらえる商品を作ろうと考えた。従業員と話し合い、牛乳をたっぷり使った無添加のプリンを作ることにした。7日から黒部市や魚津市の3店舗で、特別価格として1個108円(税込み)で販売している。

 松田さんは「日本が元気になるまで特別価格を続ける」と意気込む。ただ生産量には限りがあり、まだ多くの牛乳が加工用に回っている。松田さんは「富山の牛乳はおいしい。他の菓子にも応用できそう」と話し、助け合いの輪を広げようと会員制交流サイト(SNS)などで牛乳に関する情報を発信している。

 樋口社長は「県内で消費してもらえるのが一番ありがたい」と協力を呼び掛けている。

最終更新:3/17(火) 8:44
北日本新聞

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