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マリナーズで試算 年間試合数162→120なら損失は105億円

3/17(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【メジャーリーグ通信】

 MLBは米国での新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオープン戦を中止。26日に予定していた公式戦の開幕も2週間以上延期した。現時点では開幕の見通しは立っていない。

 どの球団も4月中の開幕は不可能とみており、先日のオーナー側と、選手会の話し合いにより、国内で終息しても、すぐに開幕せず、2週間から4週間の練習期間を設けることが決まったので、球団幹部の多くは開幕が5月中旬か下旬にズレ込むとみているようだ。仮に、5月20日前後に開幕した場合、年間の試合数は120試合前後になる。その場合、球団が被る損失はどれくらいになるか?

 予算規模がメジャー平均レベルのマリナーズをモデルに算出すると、年間の試合数が162から120に減るだけで、べらぼうな損失が生じる。

 まず、主催ゲームが21試合減少するため、入場料収入と、球場での飲料、スナック、グッズ類の販売を合わせた損失は約3000万ドル(約32億円)にのぼる。内訳は観客1人当たりの売り上げ(入場料+飲料、スナックの購入代)は平均60ドル。平均入場者は2万2000人なので、1試合当たりの損失は132万ドルになり、21試合なら3000万ドル近い金額になるのだ。

 120試合なら、テレビ、ラジオの実況中継が25%減る。そのため年間1億1500万ドル(約121億円)といわれる放映権料、中継権料も4分の1にあたる約3000万ドルが減額される。主催ゲームが21試合減少すると、球場の莫大なテナント料も、その分引き下げなければならず、これによる減収も相当な金額になる。マリナーズはオープン戦が10試合中止になり、すでに500万ドル(約5億3000万円)の損失を出しているが、これらの球場の減収だけで7000万ドル(約74億円)に達するとみていい。

 この他、球場の広告スポンサー料の減額、シーズンチケット購入者への払戻金も発生する。マリナーズは本拠地球場のネーミングライツを昨年、総額6億ドル(約630億円)の25年契約で孫正義氏が実質的なオーナーであるTモバイルに売却した。1年あたり2400万ドルなので、開催ゲームが25%減少すれば600万ドル値引きする必要が生じる。それらを合計するとマリナーズの損失は軽く1億ドル(105億円)を超える計算になる。

(友成那智/スポーツライター)

最終更新:3/17(火) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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