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白飯に爆マッチする「からし焼き」はナゼ北区十条界隈で発展した?【東京ローカルめし】

3/17(火) 14:10配信

メシ通

「からし焼き」という東京のご当地グルメをご存知だろうか?
ネーミングだけ聞けば、たっぷりのマスタードで肉や野菜を炒めたものを想像するかもしれない。でも実際は、豚肉を大量のニンニクとショウガで炒めた、スタミナ満点のパワフル料理なのだ。
しかも東京23区の北区、十条界隈で発祥し、ほぼそのエリア限定で親しまれているご当地グルメである。
東京にそんなローカルな食べ物が存在するのか? 
そもそもなんで「からし」なのか?
その実態に迫るべく、前回「渋谷に根付いた兆楽ルースチャーハン」を探求した、町中華探検隊の下関マグロと半澤則吉、そして私「板橋しっとりチャーハン」の刈部山本で、元祖からし焼きの「とん八」へ向かうことに。

からし焼き御三家、とん八・大番・みとめ

からし焼きというとJR埼京線の十条駅が最寄りとなる「大番(おおばん)」が有名で、私もそこで初めてからし焼きと出会った。
美味しかったのはもちろん、すき焼きのようでも、あるいは生姜焼きのようでもあり、でも全く違う、こういう食べ物が世の中にあるんだと衝撃を受けた。
調べてみると、大番と大衆酒場の「みとめ」、そして元祖の「とん八」という御三家があると分かった。

写真は道路拡張のため閉店してしまった「みとめ」。東十条駅北口の西側から旧岩槻街道に出てスグのところにあった。

御三家はそれぞれ特徴と美味しさが異なっていたが、中でも元祖であるとん八は、ニンニクと醤油ダレのパンチが強烈だった。
大番でのからし焼きを味わった経験がある下関マグロ氏、初体験という半澤氏に、どうしても「元祖」で衝撃を感じてほしかったのだ。

JR東十条駅北口の東側から徒歩1分足らず、とん八の前に着くと、二代目ご主人伊藤尚人さんが出迎えてくださった。
写真左から、下関マグロ、現店主の伊藤尚人さん、筆者・刈部山本、半澤則良。

とんかつから「からし焼き」へ

店内へ案内され、まずはご主人の伊藤さんにお店の歴史とからし焼き誕生の経緯をお伺いした。

伊藤さん:創業は東京でのオリンピックがあった年だから、昭和39年です。もうかれこれ56年目になりますね。最初はとんかつ屋さんだったんです。

半澤:だから名前が「とん八」なんですね。

伊藤さん:ウチのオヤジ(先代の創業者)が唐辛子やニンニクが好きなもので、それと豚肉だけを炒めたものをまかないで出していたんですね。でもそれだけじゃ寂しいから、何か入れてみようと。ちょうど味噌汁に使う豆腐があったので入れてみたら、「なかなかイケる!」と。

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最終更新:3/17(火) 14:16
メシ通

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