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中国は財政刺激策必要、GDP比3%赤字上限撤廃を-元人民銀当局者

3/17(火) 16:31配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 中国政府は、新型コロナウイルスによる悪影響に対処するため、上限とする対国内総生産(GDP)比3%を上回る財政赤字を容認する必要があると中国人民銀行(中央銀行)の元当局者が指摘した。3%の制限をなくせば減税や投資喚起が可能になるためだ。

人民銀の調査統計局長を務めた盛松成氏は、国内失業率の上昇や外需低迷が中国経済の重しになると見込まれる中、政府はより積極的な刺激モードに転じるとの見通しを示した。1-2月の主要経済指標が16日に発表される前の先週のインタビューで述べた。

盛氏は「今回の刺激策では財政政策が先頭に立ち、金融政策は補助役に回るだろう」と指摘。歳出拡大余地をつくるため、対GDP比3%という暗黙の財政赤字上限は取り下げられるとも分析した。

現在は大学教授を務め、上海市政府の参事でもある盛氏は、今年末までに2010年との比較でGDPを2倍にするとの広範な目標達成には今年5.6%以上の成長が必要とみており、そのためには支出上限をなくす必要があるとした。

純輸出による成長寄与が不透明なほか、週間の勤務日数が減ったり、通常よりも支払われる賃金が少なくなったりする「隠れ失業」もあることから、「新型コロナを巡る事情で目標の達成はより難しくなりつつある」と同氏は話す。

中国最高指導部は少なくとも09年から財政赤字目標を対GDP比3%以内に抑えてきた。実際の赤字はこれよりも大きいが、借り入れを制御するとの政府目標の象徴でもある。国内では各レベルの政府がこの制限を回避するためにバランスシート外の借り入れを活用することがあり、S&Pグローバル・レーティングはこの問題が今年再浮上する可能性があると指摘している。

原題:China Should Drop 3% Deficit Limit, Former PBOC Official Says(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Bloomberg News

最終更新:3/17(火) 16:31
Bloomberg

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