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日本のPCR検査は十分か?の疑問を徹底解説。新型コロナ診断現場の実情

3/18(水) 21:45配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

世界的パンデミックに広がった新型コロナウイルス。日本でも未だに感染者は増え続けている。

咳や発熱が出て、「もしかした自分もコロナウイルスに感染したのでは?」と不安に感じている人も多いだろう。

3月16日にはWHO(世界保健機関)から、疑わしい例については検査に次ぐ検査を行うよう、世界に向けて検査の拡充が求められた。

ここで混乱しそうなのが、いったいどういった人が「疑わしい例」に該当するのかというところだ。WHOは、手当り次第に検査してまわらなければならないとは指摘していない。

日本では、新型コロナウイルスへの感染の有無を調べる「PCR検査」の数が少ないと一部から批判が上がっている。ただ、ここで問題とすべきなのは、WHOが指摘する「疑わしい人」を検査できているのか、できていないのかという部分のはずだ。

日本の医療現場では、PCR検査を実施するまでにどのような判断がなされているのだろうか。国際福祉大学病院の感染症科で診療にあたる、松本哲哉教授に話を聞いた。

「熱や咳」まず疑うのは風邪やインフルエンザ

「『例えばこの症状があったら新型コロナウイルスかもしれない』というような判断はできません。数からいうと、熱や咳がある人の大半は風邪です。その中の一部にインフルエンザの患者がおり、さらにごくまれに新型コロナウイルスに感染している人がいるかもしれない、というくらいの割合です」(松本教授)

診察時に高熱などのインフルエンザにみられる症状が出ていれば、必要に応じてインフルエンザの検査が行われる。加えて松本教授は「最近だと、問診の際には渡航歴や感染者との接触歴、クラスターが発見された地域へ行った経験などを聞くことがあります」と診察時の注意点を話す。

海外への渡航歴もなく、感染者との接触歴もない。ましてや、住んでいる地域で新型コロナウイルスへの感染者が確認されていないようなら、熱や咳などの軽症例だと、現時点で疑うべきは新型コロナウイルスへの感染ではなく、風邪やインフルエンザだ。

「熱や咳などしか出ていない軽症者ならは、よほど感染の疑いが高くない限り自宅で安静にしてもらうほかありません。風邪であろうが、新型コロナウイルスであろうが、自宅内での感染の広がりに注意していただかなければならないということは変わりません」(松本教授)

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最終更新:3/19(木) 8:27
BUSINESS INSIDER JAPAN

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