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歴史的アートも男性視点。美術館のガイドツアーでわかったこと【国際女性デー・デンマーク編】

3/18(水) 12:51配信

ハフポスト日本版

3月8日の国際女性デー。デンマークの美術館ツアーに参加して発見した。芸術は長い間、「男性による男性のためのもの」であり、私たちは今も「何気なく男性の眼鏡をかけてアートを鑑賞している」ことを。歴史的芸術作品を現代的視点で解説したツアーのレポートをデンマークの図書館司書・さわひろあやさんがハフポスト日本版に寄稿しました。

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3月8日日曜日、午前10時。わたしはコペンハーゲン中央駅近くの美術館、新カールスバーグ美術館グリュプトテークにいました。ここは古代ギリシャ時代の彫刻や銅像から、近代の絵画や版画など、様々な美術品を展示している美術館。この日は、国際女性デーに関連し、ギリシャ彫刻数点と、エドガー・ドガ、ベルト・モリゾの作品などを、現代的な視点で解説するというガイドツアーが企画されていました。1回30人限定のツアーでしたが、関心が高く、当日2回あったツアーのチケットは開館と同時に売り切れ。実際、とても興味深いツアーでしたのでその様子をレポートしたいと思います。

■芸術は長い間男性による男性のためのものであった

まずはギリシャの彫刻から。始めに紹介されたのが、アフロディーテの彫刻です。

ギリシャ神話でゼウスの祖父の切り落とされた男根から誕生したというアフロディーテは、全ての男神がその美しさに心を奪われるものとされていたそうです。

この彫刻は、当時作られた初めての等身大の女性の裸像だったそうで、ギリシャの植民都市クニドスの海辺にあって、漁師たちの目を惹きつけていたそう。この彫刻は両腕が欠けているのですが、腕の方向から、片手で下腹部を隠し、もう片方の手で乳房を覆っているように見えます。

これは、女性が裸であることに感じる恥じらいを添えているのではないかとのこと。歴史的に見て、芸術が長い間男性による男性のためのものであったことから、この裸像も男性の視線に向けて作られたものだったとの話でした。

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最終更新:3/18(水) 12:51
ハフポスト日本版

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