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キセル乗車の被告無罪 自動改札に盲点「構成要件に該当しない」 名古屋地裁

3/20(金) 11:20配信

毎日新聞

 道路交通法違反とキセル乗車による電子計算機使用詐欺罪に問われた三重県松阪市の会社員、鈴木啓文被告(56)に対し、名古屋地裁は19日、同罪について無罪を言い渡した。キセル乗車の事実は認めつつ、自動改札機のシステム上の問題から「罪の構成要件に該当しない」と判断した。道交法違反については認定し、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の判決を言い渡した。

 鈴木被告は2017年8月、近鉄名古屋駅で150円の切符を買って松阪駅(松阪市)まで乗車。持っていた定期券を改札機に通して外へ出て、正規運賃との差額790円を支払わなかった。また、同月と9月、同県四日市市内で軽トラックを無免許運転したとして起訴された。

 松阪駅の改札機は定期券の有効期間と区間のみを出場の判断に使用。乗車駅の情報は問わないことから、田辺三保子裁判長は「改札機に対して虚偽の電磁的記録を供用したとは言えない」として無罪を言い渡した。

 判決によると、鈴木被告は中核派のメンバーで、警察は当時、行動確認しており、同年10月に逮捕した。弁護側はプライバシー権侵害などを訴え「証拠は違法収集として排除されるべきで、無罪」と主張していた。名古屋地検の築雅子次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。【川瀬慎一朗】

最終更新:3/20(金) 11:20
毎日新聞

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