当時、来客数の低迷に頭を痛めていた大阪のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に転身し、V字回復させた森岡毅さん(47)。しかし、当初は森岡さんが打ち出す改革案に抵抗する人もいて、その過程は困難を極めた。なぜ、V字回復は成しえたのか。そしてなぜ、絶頂期にUSJを辞め、2017年に新しく会社を立ち上げたのか。一躍、時の人となった森岡さんの「頭脳」に迫った。
―――なぜ、「刀」という社名にしたのですか?
「刀」というと怖い系の会社かなと、誤解されることもあるのですが、私は結構、この社名に思いがあります。マーケティングという非常に重要な技術が、日本はまだ遅れていると思っていて、これを武器にしてほしいと。古くから日本の武器は「刀」でした。だから、ビジネスの現場で戦うために「刀」を備えてください、という意味がひとつ。もうひとつは「刀」のメンバーは切れ味するどい能力を持っていて、今30名を超える「名刀」が集まっている、という思いを込めています。
―――「刀」の強みは?
ひとりひとりには、得意なことも苦手なこともあります。けれど、それが組み合わさって「刀」という組織となった時、完全な形に近づいていく。共依存関係の仲間だということを本当に大事にしたいと思っています。「集団知」は「個人知」に勝るというのが「刀」の一番いいところです。
―――大学を卒業して入った「P&G」を14年ほどで辞め、なぜUSJに転身したのですか?
不遜な言い方に映るかもしれませんが、現状に満足できなくなるのです。常に刺激が欲しいと…。「ヤバい、これは自分にできるか」という不安が欲しくなる。何とかやっていけそうな予測が立ったら、何となく自分が成長できなくなって、駄目になってしまうのではないかと思ってしまう。
―――そういうのは、しんどくないですか?
しんどいですよ。しんどいですが、しんどい事を続けることが、私にとって中長期でみた時には幸せな感じがします。USJの社長から「転身」のお声掛けをいただいた時、皆からは「無理だ、無理だ」と、「絶対、やめたほうがいい」と、散々反対されました。投資する資金があるかどうかわからない、とまで言う人もいました。けれど、言われたら言われるだけ、ハードルが高いということじゃないですか。どんどんやる気になっちゃって…。
最終更新:3/22(日) 14:24
MBSニュース

































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