読者の皆様は“カスタムイヤホン”をご存じでしょうか。ユーザーの耳型を採取して、最適なフィットと遮音性にカスタマイズしたオーダーメイドのイヤホンです。
JH Audio「ROXANNE AION」の詳細を写真で紹介
元々はステージで活躍するミュージシャン、演奏や制作を支えるエンジニアたちの耳を難聴のリスクから守るためにカスタムイヤホンが生まれたともいわれています。爆音がうずまくステージ上で、自身の声や楽器による演奏の“返し(フィードバック)”をモニタリングするためのカスタムイヤホンは、いまでは多くのミュージシャンが使うアイテムです。
JH Audioのファウンダーであり、全ての製品を手掛けてきたジェリー・ハービー氏はカスタムメイドによる「インイヤーモニターの神」として、多くの音楽制作者とオーディオファイルにリスペクトされている人物です。そのジェリー・ハービー氏のイニシャルを冠したJH Audioからはブランドの創立以来、多くの名機と呼ばれるイヤホンが誕生しています。2013年に発売され、日本には翌年2014年に上陸した「ROXANNE(ロクサーヌ)」の、耳型採取が要らないユニバーサルフィットのモデルはその代表格です。
本機は片側に12基ずつのBA型ドライバーを搭載するマルチドライバー構成のイヤホンです。高中低域に各4基ずつのドライバーを搭載しながらコンパクトなシェル(筐体)の中に収めた匠の技にも驚きですが、新製品の「ROXANNE AION(ロクサーヌ エイオン)では最先端の3Dプリンティングの技術を駆使して、内部の無駄な容積をさらに省いて、小型化へさらに大胆な一歩を踏み出しています。
シェルの中にはノズルの先端から反対方向にたどっていくと、それぞれが異なる距離にドライバーユニットが搭載されています。等間隔でないにもかかわらず、ノズルの出口の箇所で音の位相をピタリと合わせて一体感あふれるサウンドを実現する「freqphase(フリークフェーズ)」はJH Audioのコアテクノロジー。ジェリー・ハービー氏が長年に渡るイヤホン開発の経験から獲得した、いわば秘伝の技のひとつです。
「Sonic Tube Chassis(ソニック チューブ シャーシ)」と名付けられた、3Dプリンターにより設計した最適形状のシェルは、AIONとして生まれ変わった段階で素材も一新。数百にもおよぶカーボン繊維の織物に樹脂を注入しながら重ね合わせてから、外側を丁寧に磨き上げたシェルは軽く、剛性にも富んでいます。白と黒の大理石のようなシェルのフェイスプレートにはパールの風合いを持たせて、クローム調のブランドロゴを堂々と配置しています。
ノズルの先端には音道管への汗や異物の侵入を防ぐための「Acoustic Sound Chamber」と名付けられた空間を設けました。着脱可能なケーブル側にはドイツ製ミリタリーグレードのイリジウム金属製コネクターを採用。方向性を定めた7ピンタイプとして、さらに根元の側にリング形状のキャップを付けたことで汗など水分の侵入を防ぎます。着脱がスムーズに行えて、しかも安定したグリップ感が得られる抜群に安定性の高いコネクターです。ROXANNEがこれまでコネクターに採用していたスクリュー式のロック機構は廃止されました。
最終更新:3/22(日) 18:01
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