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「ポテチの手」人気の理由、マルチタスク時代の人間性 疑似指先クリーニング、遊び心のコミュニケーション

3/30(月) 7:00配信

withnews

テレビをみながらツイッターをしたり、同じ席でお昼ごはんを食べながらLINEをチェックしたり。複数の行為を同時にこなす「マルチタスク」は今や当たり前の光景になっている。そんな中、独自の進化を遂げたのが「ながら食べグッズ」だ。手を汚さずにポテチを食べるという悩みに対して、様々な改良を重ねてきた。スマホの世帯普及率が8割に迫る現代、「マルチタスク」の未来を「ながら食べグッズ」から考える。(吉河未布)

【画像】これいる?ポテチの手、疑似指先クリーニング機能の正体 強くはさんでも割れないクラッチ機構

手がベタベタするのはイヤだ

ポテトチップスを食べる時に、お箸を使う人たちがいる。コンビニでポテチを買う際、割り箸をつけてもらう人もいるほどだ。取り立ててお上品にしたいわけではない。

理由はひとつ、ネットを利用している最中にポテチを食べたいが、手がベタベタするのはイヤだからだ。

手がベタつくと、当然ながらキーボードやマウス、スマホ画面なんかも油まみれになる。ベトベトとギトギトで、気持ち悪いことこのうえない。といって、いちいち手を拭くのは面倒くさすぎる。でも食べたい。大体、ネットというものは「何かしながら」したいものなのだ。そしてポテチは、「ながら食べ」の代表格なのだ。

疑似指先クリーニング機能搭載

もともとは、長時間のゲームやPC作業中、手を汚さずにポテチを食べたいという人たちの至極合理的な知恵から始まった。割り箸を指に付けられるアタッチメントというアイデア商品もあったが、今から10年前、ポテトチップス専用トング「ポテトング」が登場。さらにタカラトミーが発売したのが、「ポテチの手」である。

これは画期的だった。

人差し指と親指を模した「フィンガーパーツ」は、割れやすいポテトチップスを適度な強さでつまめるようになっているうえ、指についたカスをこすり落とすしぐさを再現した疑似指先クリーニング機能を搭載。机に置いても「ポテチの手」の指先が触れないように配慮もされている。


孫の手ならぬ、ポテチの手。「こんなアイテムが欲しかった!」という実用性はもちろん、注目されたのはそのフォルムの愛らしさだ。まるで自分の手のようにポテチをつまむことができるという遊び心に加え、カルビーとのコラボということもあって、本体はポテチの袋のカラーイメージで、そっけなくない。殺伐としがちなネットライフが、少しほっこりする気がする。地味なようで、大事なことである。

本当にポテチを割れずにつまめるのかどうかを試してみたいという向きも相まって、「対象年齢は6歳以上」というこのアイテムは、6歳より相当年上の人たちの間で大きな話題になり、結果、爆発的ヒット商品になった。

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最終更新:3/30(月) 7:00
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