ここから本文です

安川電機が工場データ活用で立ち上げた協力組織の中身

3/23(月) 15:40配信

日刊工業新聞電子版

経営課題の解決策を効率的に提供

 安川電機は、製造現場のデータを活用して顧客企業の経営課題を解決するための協力組織を立ち上げた。データ活用に関わるIT企業、工場自動化(FA)機器メーカー、システムを構築するインテグレーター(SI)などで構成する。データ活用事例の共有や会員間の連携を強化し、人手不足や品質改善といった経営課題の解決策を効率的に提供する。

安川電機取締役執行役員ロボット事業部長・小川昌寛氏インタビュー

 発足した協力組織「アイキューブメカトロニクス・クラブ」の事務局は安川電機が担う。今後は互いにノウハウを共有し、会員の連携を深めて受注機会の拡大などにつなげる。

 安川電機は経営課題を把握し、生産設備のデータを活用して解決する試みを「アイキューブメカトロニクス」というコンセプトで提唱する。同社は既にサーボモーターやロボットなど現場のエッジで稼働する機器を幅広く提供する。こうした製品のデータを効率的に活用するためのツールや、データ活用の結果をエッジ機器に反映し、予定通り動いているかを把握するための仕組みを開発する。

 こうしたツールを活用し、複数のエッジ機器の動きを最適化して生産性を飛躍的に高めるといった課題解決策を提供する。ただこうしたコンセプトを実現するには、製造実行システム(MES)などの基幹システム、データ分析のためのソフトウエア、センサーを含めたエッジ機器との連携が必要になる。

 安川電機は協力組織を通じて経営課題に応じた最適な仕組みを提供するほか、事例を共有してノウハウを蓄積。コンセプトの普及を後押しして会員の事業機会の拡大につなげたい考え。同社ではコンセプトに関連する課題解決策を2021年度に100件、25年度に1000件の提供を目指している。

最終更新:3/25(水) 15:56
日刊工業新聞電子版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事