■四季折々の情景を映し出す、日本のお菓子
日本の菓子は「二十四節気」(※)をはじめ、季節の移ろいを大切にする感性のもとに育まれてきました。とりわけ上生菓子は茶の湯の発展とともに磨かれ、旬の素材を使うのみならず、その形や色、模様で季節を先取りして表現するものとなっていきました。
【写真で見る】3月上旬から4月上旬にかけて登場する〈桜の里〉
京都に創業した〈とらや〉にも、四季の風情を表す、さまざまな菓子があります。なんとお店には、季節の生菓子が半月ごとに登場するそう。
上の写真は、羊羹製〈手折桜(たおりざくら)〉。“手折”という名前からは、美しい桜を「手で折って持ち帰りたい」という思いが読みとれます。楚々とした佇まいに、そんな思いが隠されているとは。和歌を読むように菓銘から情景を思い浮かべるのも、和菓子の楽しみ方のひとつです。
※二十四節気:四季を立春や夏至、秋分、大寒などにわけたもの
〈手折桜〉は、14代店主・黒川光景(みつかげ・1871-1957)が編纂した「菓子見本帳」にも載っています。販売期間は、2020年3月16日~3月31日まで。
旬の味わいを求めるなら、「季節の羊羹」も見逃せません。3月上旬から4月上旬にかけて登場するのは、〈桜の里〉。道明寺羹と塩漬けにした桜の葉が入っており、桜餅に似た食感と桜葉の香りが楽しめます。
writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
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最終更新:3/23(月) 15:04
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