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良い解決策やアイデアが生まれないとき、間違っているのは「問い」かもしれない

3/24(火) 11:00配信

本がすき。

正しい答えを手にするための鍵は、正しい問いにある――MIT所属、世界的イノベーティブシンカーとして知られるハル・グレガーセンが、世界中の200人以上の実業家や思想家を研究して書いた新著『問いこそが答えだ!』。いま問いが必要とされている理由を明かし、職場や地域や家庭において状況を打開する問いの効能について語る本書から読みどころを抜粋、再構成してお届けします!

最近 10年間、学者として、コンサルタントとして、コーチとして、わたしは企業のイノベーションに関心を持ち、スタートアップ企業や老舗の大企業で新しい問いを立てることにどういう効果があるかを研究してきた。25年前、初めてクレイトン・クリステンセン――破壊的イノベーション理論で名を馳せたハーバード・ビジネス・スクールの教授――と言葉を交わしたときの話題は、どうすれば正しい問いを立てられるかについてだった。以来、クレイトンとの共同研究を通じて、ブレークスルーに問いがどういう役割を果たしているかについて、わたしの知見は磨かれてきた。

わたしたちがふたりとも刺激を受けたのは、ピーター・ドラッカーの論文だ。ドラッカーはいまから50年以上前に問い方を変えることの強力さを見抜き、次のように書いている。「いちばん重要で、なおかつむずかしいのは、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを見つけることだ。誤った問いへの正しい答えほど、むだなもの――危険ではないにしても――はない」と。クレイトンとわたしとジェフ・ダイアーで「イノベーターのDNA」を構成する5つのスキルを突き止めたとき、その中で第一のスキルと考えられたのは、多くのことを問う習慣だった。

わたしたちがインタビューした革新的な起業家たちの多くは、新しい事業を始めるきっかけになった問いをはっきりと覚えていた。例えば、マイケル・デルはパソコンの値段がパーツの値段の合計金額の5倍もするのはなぜかという疑問から、デルコンピュータを立ち上げることを思いついたと語っている。「パソコンを分解して、計算してみたら、合計600ドルのパーツでできたパソコンが3000ドルで売られていることがわかったんです」。そのときに「なぜそんなに高くなくてはいけないのか」という問いが頭に浮かび、やがて業界に一大旋風を巻き起こすことになるデルのビジネスモデルがひらめいた。

ほかには、常識や慣習に楯突かずにはいられない生来の性格が起業の理由だと話す起業家もいた。「わたしの学習のプロセスはいつも同じです。いわれていることに異議を唱えて、反対の立場を取り、いわれていることがほんとうに正しいかどうか、みんなに確かめてみるよう求めるんです」といったのは、イーベイの創業者、ピエール・オミダイアだ。「そんな子どもでしたから、ほかの子どもにはかなり嫌がられましたよ」。革新的な起業家たちは、どういうふうにものごとが変わりうるかを想像するのが好きなのだ。世の中で今、真実と思われていることに疑問を持ち、ほんとうにそうなのかどうかを問うことが、独創的な考えを生み出すにはいちばん確かな方法になる。

ここ数年、わたしがますます確信するようになってきたのは、企業のイノベーションや組織の改革以外でも、そのようにちがう視点から問うことが役に立つということだ。生活のあらゆる場で、新しい洞察を引き出したり、ポジティブな行動の変化を起こしたりできるふしぎな力が問いにはある。どんな問題に直面していても、問うことによって、行き詰まりを打開し、新しい方向に進み始めることができる。

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最終更新:3/24(火) 11:00
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