ここから本文です

都心と臨海エリアとを結ぶ「東京BRT」は果たして成功するのか

3/24(火) 7:40配信

アーバン ライフ メトロ

総戸数5632戸の新住宅エリアが誕生予定

 コロナウイルスの影響が懸念されながらも、着々と進んでいる東京五輪の準備。中でも、オリンピック選手村の予定地になっている晴海の風景は一変しています。

【画像】とってもカラフル! 湾岸BRTの運行車両を見る

 1996(平成8)年まで東京国際見本市会場があった一帯は、その後、アミューズメント施設が営業した後、15年余りにわたって放置されていました。

 銀座からバスでわずかに十数分のところにポツンとたたずむ晴海客船ターミナル(中央区晴海)以外に、広大な空き地が広がっているのはかなり気になる風景でした。

 しかし、東京五輪が決まったことで環境は一変。現在、選手村用の建物に加えて、五輪後には2棟のタワーマンションも建設され、総戸数5632戸の新住宅エリア「HARUMI FLAG(ハルミ フラッグ)」が誕生する予定です。

 銀座駅から約2.5km、東京駅から約3.3kmという都心に近接したエリアで、三方向が海という眺望。開発にあたっては、エリア内に小中学校や大型商業施設も建設。さらに、水素ステーションなどを備えた、21世紀型のニュータウンとなる予定です。

注目集まる「バス高速輸送システム」

 このエリアを含め、開発が進む湾岸エリアの新たな交通網として期待されているのがバス高速輸送システム(BRT)です。

 BRTは「連接バス」と呼ばれる、路線バスを2台つなげた形状の長いバスを使って、専用道路や優先信号機などを整備し、道路事情に左右されないスピード感のある大量輸送を行うものです。

 首都圏では、京成バスが1998(平成10)年から幕張で運行しているものがよく知られています。

新橋~晴海2丁目間を10分で結ぶ

 湾岸で導入予定なのは、通常の路線バスより50人多い定員130人のバスです。

 プレ運行を、五輪開催前の5月24日(日)から虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワー~晴海2丁目間で開始。その後、りんかい線「東京テレポート駅」方面などにも路線を拡大していく予定です。

 本格的に動き出すのは2023年から。現在工事中の築地市場跡を通る環状2号線のトンネルが開通し、道路の車線数が増えます。

 バス停には券売機が設けられ、料金の支払いは切符の購入かICカードになります。また、電車のように全てのドアから出入りできるようにも。

 さらに、バスが近づくと信号が優先的に青になるシステムも設置されるため、速度は通常の路線バスよりも5km速い時速20kmに。その結果、新橋~晴海2丁目間を10分で結ぶことができるのです。

 現在、湾岸エリアと都心を結ぶバスのメインルートとなっているのは晴海通りです。

 実際に乗ってみると一目瞭然。晴海通りは渋滞が激しいため、時間通りにバスが到着しないのが当たり前な状態になっています。

 とりわけ、有明のマンション住民に利用されている東京駅~東京ビッグサイト間を走る都営バスは本数も少なく、時間も読めません。

 今のところBRTの路線は再開発予定の新橋方面へとなっていますが、構想に入っている銀座・東京駅方面にも延伸されたら、より便利なものになるでしょう。

1/2ページ

最終更新:3/24(火) 19:10
アーバン ライフ メトロ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ