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心身の活力低下「フレイル」の懸念も…外出控える高齢者、健康守るには

3/24(火) 10:54配信

西日本新聞

 新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいとして、不要不急の外出を控えるよう強く呼び掛けられている高齢者。感染リスクは低減する半面、心身の活力が低下する「フレイル」(虚弱)を懸念する声も出ている。

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 世界保健機関(WHO)と中国の専門家チームが中国で2月20日までに確認された感染者約5万6千人を追跡した調査報告書によると、全体の死亡率3・8%に対し、80歳以上は21・9%。今月23日午後5時現在、国内の死者49人(クルーズ船の乗客を含む)は、ほぼ70代以上だった。

 このため、国内でも早い段階で高齢者には特別な注意が促され、地域の高齢者向けイベントや会合も中止が相次ぐ。福岡県大野城市の誠愛リハビリテーション病院の長尾哲彦院長(老年医学)は「家に閉じこもってしまうと、筋力や認知機能が衰えるリスクが高まる」と指摘する。

 その上で「人混みは避けるべきだが、自宅周辺を散歩したり、混雑を避けて近所で買い物したりと、生活ペースを大きく変えない方がいい」とする。体力を考慮しながら、物につかまっての片足立ち、椅子から立ち上がる運動などを自宅で続けることを勧める。

 人との接触を減らすと認知機能低下の懸念もある。長尾院長は「ラジオを聞いたり、本や新聞を読んだりすれば脳が刺激される。友人や家族との電話や手紙のやりとり、スマートフォンなど新しいことを始めるのも刺激になる」と話す。

 外出自粛期間が長引けば精神状態が悪化する恐れも。「健康は自分で守る意識が重要」としつつ「周囲は一斉休校になった子どもたち同様、高齢者の健康にも気を配る必要がある」と訴える。 (井上真由美)

最終更新:3/24(火) 16:33
西日本新聞

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