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「日本でも欧米のような大流行が起きるの?」「大規模イベントどうする?」 専門家会議が共有したかった危機感とは

3/24(火) 12:39配信

BuzzFeed Japan

「突然爆発的に患者が急増(オーバーシュート)すると、医療提供体制に過剰な負荷がかかり、それまで行われていた適切な医療が提供できなくなることが懸念されます」政府の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」は3月19日、聞きなれない「オーバーシュート(爆発的な患者急増)」や「ロックダウン(都市機能の封鎖)」と言葉を何度も使いながら、「状況分析・提言」を公表して強い危機感を打ち出しました。【BuzzFeed Japan Medical/岩永直子】

これまでと状況はどう変わったのか、そして、なぜ今、この提言を我々に向けて発信したのか。

専門家会議の構成員の一人で、国際的な新興感染症対策のスペシャリスト、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さんにその狙いを解説していただきました。

※インタビューは3月23日夜に行われ、話した内容はその時点の情報に基づいています。

欧米の爆発的な流行に日本も影響を受けざるを得ない

ーー専門家会議が3月19日に出した「状況分析・提言」はかなり厳しい見通しが書かれています。急に危機感を強く打ち出す方針に転換した印象を受けます。

欧米での爆発的な流行と、それに対するリーダーたちの動き、死亡者の増加によって、今まで言ってきたこととニュアンスの違うことを言わざるを得なくなってきたと感じています。

ーー「オーバーシュート」とか、都市を封鎖したり、強制的な外出禁止の措置や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行ったりする「ロックダウン」という聞きなれない言葉を使って、何だか日常とは違う大変なことが起きそうな提言です。

欧米の状況は、日本に実質上の影響を及ぼしますし、対策上も影響を受けざるを得なくなります。

実質上の問題としては、イタリア、スペイン、フランスの状況は僕にとってもショックでした。医療インフラも整っている先進国ですから、本来はもう少し対応できるだろうと考えていたのですが、そうではなかった。

イタリアは爆発的な流行が起きただけでなく、それに慌てふためいているような状態です。その状況で死者数があれだけ増え、まるで初期の武漢市のニュースを見ているようです。

他の国々も都市封鎖に近い、人の出入りを止めるような「ソーシャル・ディスタンス(社会的隔離)」という古典的な公衆衛生的対策を取っています。アメリカも、もう少し落ち着いて対応できるのかと思っていたら、右往左往しています。

WHO(世界保健機関)が「パンデミック(世界的な大流行)」を宣言したことを考えても、日本だけ落ち着いていていいですよ、とは言っていられない。

パンデミック宣言は、特にアジア・アフリカ諸国を意識してのことだと思います。医療のインフラが行き届かない地域に流行が広がれば、さらに大変なことになる。

新型コロナに限らず、インフルエンザや麻疹(はしか)が流行しても酷い結果になる地域です。それを警戒し世界に危機感を広げようとしているのだと思います。

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最終更新:3/24(火) 12:56
BuzzFeed Japan

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