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開業医の95%マスク不足 「診療の継続困難」長崎県に環境改善要望

3/24(火) 11:52配信

西日本新聞

 地域医療の末端を支える開業医がマスク不足に苦慮している-。長崎県内の開業医らでつくる県保険医協会(本田孝也会長)のアンケートでそんな実態が浮かび上がった。23日に協会は結果を公表、県に環境改善を求める要望書を提出した。

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 外科や内科、歯科など幅広い分野の医師1920人が加入する同協会。アンケートは16~18日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、公的支援が届きにくい開業医1299人を対象に行い、556人から回答を得た。

 その結果、マスク不足を訴えたのは95・9%に上り、自由回答欄には「2日に1枚(のペースで)使っている」「小規模診療所での調達はもはや限界」などの深刻な書き込みがあった。

 このほか92・3%が手指の消毒液、67・5%が使い捨て手袋などの不足を実感している。協会は「日常診療の継続が困難な状況」と危機感を募らせる。大規模な医療機関と異なり、開業医にはストックが少ないのも一因になっている。

 加えて協会が懸念するのは、ウイルスを持っていることに気付いていない患者から医師への感染。本田会長は「患者と最初に接触するのは身近な診療所の医師。そこのマスクが足りていないのは大きな問題」と指摘。最悪の場合、医師を介して感染者が増えてしまう恐れがあるというのだ。

 こうした状況を国なども把握。国は緊急対策として各省庁が保有したり、新たに購入したりしたマスク約15万7千枚を県に送付。県は18日から医師会や歯科医師会を通じて各医療機関に配布している。

 23日の要望について県医療政策課は「すべての医療機関に行き渡るようにしたい」としているが、協会は「大規模が優先されるのではないか」と懸念する。また、開業医が医師会や協会に入っていない場合には支援が届くかどうかは不透明で、現場の医師の不安は尽きない。 (野村大輔、岡部由佳里)

最終更新:3/24(火) 11:52
西日本新聞

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