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イラン、文大統領に“新型コロナSOS”…韓国政府「人道支援策を模索」

3/24(火) 12:12配信

ハンギョレ新聞

「国内需給に支障のない医療用品を優先支援」 スイス方式の“人道的貿易再開”を米国と協議 両国の関係改善の突破口なるかに注目集まる

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急激に広がっているイランのハサン・ロウハニ大統領が最近、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に書簡を送り、診断キットなどの支援を要請したという。韓国政府もイランを支援する方法を模索している。米国の制裁で中断した韓国とイランの人道的貿易が再開されれば、悪化した両国関係にも突破口が開かれる可能性もあり、注目が集まっている。

 外交部当局者は23日、「外交慣例上、首脳間の書簡については言えない」としながらも、「イランはCOVID-19の感染拡大による深刻な保健危機状況について様々なチャンネルを通じて伝えており、政府は人道支援案を多角的に検討している」と述べた。イランのCOVID-19感染者は2万1千人を超え、死者も1600人を上回っている。米国の制裁で厳しい状況のイラン政府は国際社会に医療・保健支援を要請したが、ドナルド・トランプ米大統領の支援提案は拒否した。

 政府はまず、イランにCOVID-19関連医療用品などを支援する案を準備している。外交部当局者は「国内需給に支障のない品目を中心に、できるだけ早く支援する案を模索している」と述べた。

 さらに重要なのは、米国の制裁で韓国の金融機関のウォン口座に残っているイランの石油輸出代金を活用し、イランと医薬品・医療機器など人道的物品の貿易を早期に再開することだ。韓国の金融機関にはイランが韓国に輸出した原油代金約7兆ウォン(約6080億円)が残っているが、米国の制裁のため送金できず、イラン政府の抗議が続いている。韓国の金融機関は、米政府の確実な保障がない限り、イランに送金できないという方針を貫いている。外交部高官は「スイスの方式を参考にし、類似した制度を確立して人道支援を行う方向で進めている」と説明した。“スイス方式”とは、米国財務省がイランとの取引が制裁違反ではないことを保障する代わりに、銀行と企業は詳細な取引情報を提供する方式だが、スイスは今年1月、これを通じて255万ドル相当の薬品をイランと取引した。韓国も同様の方法でイランと人道的物品の取引を再開するため、米国政府と協議中だ。外交部当局者は「イランとの人道的貿易に対する制裁例外認定の保障を受ける3つの案を持って、米国政府と具体的な協議を重ねている」と述べた。

パク・ミンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:3/24(火) 12:12
ハンギョレ新聞

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