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「心が折れてしまう」 103歳ランナーも落胆隠せず 聖火リレー中止で栃木県内

3/25(水) 10:01配信

東京2020報道特集 オリンピック聖火リレー

 29、30の両日に本県を通過する予定だった聖火リレーは、日程を改めて実施することが決定。本番に向けて準備を重ねていた栃木県内のランナーからは「残念」「再挑戦したい」などの声が上がった。

 「ここへ来て『無し』と言われても納得がいかない。心が折れてしまう」

 103歳の現役理容師として平和の灯を掲げることを心待ちにしていた、那珂川町谷川、箱石(はこいし)シツイさんは落胆を隠せない。

 箱石さんは昨年12月の聖火ランナー決定後、それまで継続してきた自己流体操と散歩に加え、1.5キロの重りを両足に付けた体操や、トーチを持つ腕力を鍛える運動などを欠かさず行ってきた。両膝の痛みを抑えるためのヒアルロン注射も打ち、医師から約200メートルの走行にお墨付きを得たという。

 これまで那須烏山市のコースを2回試走し、本番用の白いスニーカーを新調したほか、雨に備えユニホームの上に着る透明のかっぱも準備した。15日からは理容室を臨時休業にし、体調を整えていた。

 東京五輪の延期が決定したことで聖火リレーも日程を改めた上で行われる可能性が高いが、箱石さんは「たとえ1年後に延期されたとしても、今のトレーニングをそれまで続けることはできない。やるなら今しかなかった」と無念そうにつぶやいた。

 足利市内を走る予定だった、モントリオール五輪のレスリング代表で義足の元プロレスラー谷津嘉章(やつよしあき)さん(63)は、聖火ランナーに決まった昨年12月から週2回のペースで1日1時間のランニング練習を行ってきた。聖火ランナー見送りの方針を知ったのは24日午後に同市の和泉(いずみ)聡(さとし)市長を表敬訪問した直後。「聖火リレーに照準を合わせ、義足を支える左足の脚力を鍛えてきた。体調などのコンディションも高めてきたので非常に残念」とため息をついた。

 日光二荒山神社の拝殿前を走る予定だった書道家の涼風花(りょうふうか)さん(34)は「日光の美しさが日本全国や全世界に発信される機会と思っていたので少し残念」と肩を落とした。その上で「本番が間近に迫っていただけに、走りたかった気持ちはあるし、今後もし走る機会をいただけるなら走りたい」とコメントした。

下野新聞

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