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中国政府も認めた有効性 特効薬「アビガン」が株式市場の混乱を鎮める

3/25(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【潮流を掴め】

 世界は新型コロナウイルスに対して、ようやく有効な対抗手段を手に入れた。中国政府は先週、富士フイルムホールディングスの抗インフルエンザ薬「アビガン」について、臨床研究の結果、新型コロナウイルスへの有効性が高いと発表した。医療現場で治療薬として使うよう推奨し始めたという。日本でも2月から試験的な投与が始まっている。

 当初は米ギリアド・サイエンシズ社の抗エボラウイルス薬「レムデシビル」が治療薬として最有力とみられていたが、こちらは4月にならないと治験結果が出ないという。しかも、まだ世界のどの国でも未承認薬のため、抗インフルエンザ薬として承認済みの「アビガン」の方が現時点でははるかに安全性が高いといえる。

「アビガン」は妊婦以外には副作用が非常に少なく、耐性菌が生まれないため、予防薬としても使えることがポイントだ。今は感染していても、重症者でなければ自宅療養を強いられるだけで、治療薬は処方されない。有効な治療薬がもらえるかどうかで、感染者の心理状態には雲泥の差が出る。

 仮に家族に感染者が出た場合でも、感染していない他の家族も同時に「アビガン」を飲むことによって、感染リスクがほとんどなくなる。軽症者のほとんどは入院させる必要がなくなるため、医療崩壊を防ぐ効果も大きい。

 日本は既に200万人分の「アビガン」の備蓄を持っているほか、ライセンス供与した中国の製薬大手・浙江海正薬業も量産を始めるという。「アビガン」が世界で幅広く使われるようになれば、医療現場だけでなく、株式市場のパニックを沈静化させられるに違いない。相場の潮目も大きく変わる可能性がある。

 この点を含め、今の株式市場は10年か20年に1度の買い場が接近してきているとは思うが、それを実行できる人は現金かつ長期で株を買える人に限られるだろう。

(山本伸/株式評論家)

最終更新:3/25(水) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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