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社長になれて喜んでいる人の会社は伸びない。リーダーに必要な“現実的ネガティブ思考”

3/25(水) 12:01配信

新R25

まもなく3月が終わり、新年度がはじまります。

新入社員も気付けば2年目になり、「自分は、年次相応に成長できているのだろうか?」という不安にぶつかっている人もいると思います。

そんな人たちがビジネス界のトップランナーに近づくには、どんなスキル・マインドが必要なのでしょうか?

新R25がお届けする特集「先駆者のシゴトの極意」では、最前線で活躍する先駆者たちの著書より、若手ビジネスパーソンが大切にすべき仕事の心構えをご紹介します!

今回は、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋さんと、20年間無敗の伝説を持ち「雀鬼」の異名で呼ばれる雀士・桜井章一さんとの共著『運を支配する』より、藤田社長の「シゴトの極意」をご紹介します。

経営者でありながら、実は2014年「麻雀最強位」のタイトルホルダーでもある藤田社長は、ビジネスに必要な勝負勘、運やツキは、麻雀から学んできたと言います。

運を味方につけるには一体どうしたらいいのか?

ビジネスマンが知っておきたい“チャンスがくる人”の極意を、同書より3記事に渡ってご紹介します!

社長に抜擢されて、危機感を持つ人が会社を伸ばせる

うちの会社では若くて能力の高い社員を、突然子会社の社長に抜擢することがあります。

そのとき2通りの反応があります。

ひとつは「やったあ~社長になれた!」といって、ものすごく喜ぶ人。

もうひとつは「社長になっちゃったよ…」といって、うれしいという感情が湧く以前に、責任とプレッシャーを強く感じている人。

どちらが会社を伸ばすかというと、間違いなく後者です。

「社長になってしまった、やばい…」と思っているのは、自分が下手な経営でもしたら会社を潰すかもしれないし、とんでもなく多くの人に迷惑をかけるかもしれないという危機感を強く抱いているからです。

そしてなんとかしなくてはと自分自身が全力を出しきり、そんな姿勢が伝わって、一緒に働く仲間の能力も存分に引き出すことができるのです。

サイバーエージェントは普段は自由で個人の意思を尊重する会社ですが、僕は数年に一度、とくに業績が落ち込んでいるわけでもない部署の人数を半分にしたり、大胆な人事異動をうながしたりして、意図的に組織をかき乱すことがあります。

これはマンネリ化してきた組織を活性化させることが狙いですが、たいがいは功を奏します。

人数が大幅に減ったり、キーマンが抜けて危機的な状況になると、最初は「いままでもギリギリだったのに、こんな状況ではとても戦えません!」というように強く反発するのですが、結果的にはその逆境を乗り越えて、さらに強い組織に成長します。

残った人たちの中に危機意識が芽生え、能力をフルに発揮することで組織全体が活性化するからです。

人間の能力を100%引き出せるのは、残念ながら、夢や希望に燃えているときではありません。

むしろその逆で、危機的な状況に追い込まれているときに100%の力が出せるのです。

仕事が順風満帆のときは、自分たちの力が発揮しきれない状況ではないかと疑うべきかもしれません。

仕事が追い風のときはすいすい進んで気持ちがいいものですが、ちょっと油断をするとたちまち急降下することがあります。

緊張感が失われていて足をすくわれやすいからです。

反対に逆風は辛くて苦しいものですが、危機感を持ってそれを乗り越えれば、その過程が厳しいだけに他の人が真似できない、高い次元に到達することができます。

その意味では、うまく利用すれば順風よりも逆風のほうがむしろ遠くへ飛んでいける可能性を持っています。

完全な順風と思われるときは、神輿を担がれ、踊らされている可能性を疑ってみる必要があります。

これは経営者ではよくあるパターンで、周りがどんどん持ち上げてくるので、しまいには「自分ほどの人間が…」といった尊大さを身につけてしまうのです。

そうなると、やがてがむしゃらな努力をしなくなり、下から苦しい思いをして頑張って這い上がってきた人に勝てなくなってきます。

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最終更新:3/25(水) 12:01
新R25

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