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JOGMEC、奄美大島沖で海底熱水鉱床を発見。高品位の金・銀を含有

3/25(水) 6:04配信

鉄鋼新聞

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は24日、鹿児島県奄美大島沖で新たな海底熱水鉱床を発見したと発表した。沖縄海域で発見された他鉱床に比べ亜鉛・鉛に富み、特に金・銀の高い含有量が確認された。これまで海底熱水鉱床が確認されていなかった海域で発見されたことに加え、沖縄海域の他の鉱床と比べて浅い水深に存在していることから今後の調査によって新たな知見獲得と調査対象海域の拡大にも寄与すると期待されている。今後は海底観察、物理探査、ボーリング調査などを行い、鉱床の水平的な広がりや金属含有量を詳細に把握し、資源量を評価する予定。
 今回発見した「天美(あまみ)サイト」(仮称)で採取した試料を分析した結果、平均で銅1・52%、鉛11・07%、亜鉛16・37%、金32・5グラム/トン、銀8322グラム/トンの品位が確認され、亜鉛・鉛を主体に、これまでにない高品位の金・銀を含む有望な鉱床になる可能性があるとしている。
 同調査は2019年8~10月にかけて実施した。AUV(自律型無人潜水機)を用いた調査は、船舶に搭載したマルチビーム音響測深機(MBES)調査で抽出した南北約2キロ、東西約3キロの海域で実施し、直径約100メートル×高さ30メートルの円錐形の小丘地形と、煙突型の構造物を複数捉えた。さらに海底からの熱水の噴き出しを強く示唆する、センサーの反応と音波の反射を検出した。続くROV(遠隔操作無人探査機)による調査では、延べ16キロを走行し、300度を超える熱水の噴き出しを複数箇所で確認。さらに岩石のサンプリングで円錐型の小丘と煙突型の構造物が硫化鉱のマウンドとチムニーであることがわかった。
 JOGMECは、MBESによる概査的地形調査を、奄美大島沖から沖縄本島南西方までの中部沖縄海域で広範囲に実施してきており、これまでに七つの鉱床を発見している。今回発見した八つ目の鉱床は同エリアで最北端に位置し、水深も従来の沖縄周辺の鉱床が水深1千メートル以上の場所に存在するのに対し、500~750メートルとより浅い水深に存在している。

最終更新:3/25(水) 6:04
鉄鋼新聞

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