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「~しないように」を言い換えてみませんか?[やる気を引き出すコーチング]

3/25(水) 17:13配信

ベネッセ 教育情報サイト

「この前、面白いことがあったんです!」と喜々として語ってくださったのは、小学生のお子さん2人を育てながら、フルタイムでお仕事をしているAさん。「私が出張で留守にする時、おばあちゃんちに預けるんですが、いい子にしていないと迷惑をかけるので、留守中の約束事を紙に書いて、子どもたちに渡しておくんです。いつも、きょうだいげんかをしておばあちゃんを困らせるので、『けんかはしないように』と書いていたんですが、この前、ちょっと思いついて、『きょうだい仲良くね』と書いてみたんです。そうしたら、その時は、まったくけんかをしないで、いい子にしていたらしいんですよ。たまたまなのかもしれませんが、びっくりしました。『~しないように』って、やっぱり、やめたほうがいいですよね」。

なかなか興味深いAさんのお話です。そういえば、『~しないように』という言葉、けっこう耳にしますね。ほかの言葉も、Aさんの例のように言い換えてみるとしたら、どんな言い方ができるでしょうか。

肯定表現に変換する

たとえば……
・「忘れないように」⇒「~することを覚えておいて」
・「騒がないように」⇒「口を閉じて聴いてみよう」
・「遅れないように」⇒「8:45には座っておいて」
・「廊下は走らないように」⇒「廊下は歩こう」
など、これらは、実際に、小学校で実践しているという先生からお聴きした表現です。
なるほど、肯定表現で伝えられると、「やってはいけない」イメージではなく、「こうするといいんだ」という理想のイメージのほうが浮かんできますね。
「肯定表現を意識すると、子どもたちだけでなく、私たち教員も気持ちが穏やかになってきた気がします」という先生の言葉もとても印象的でした。

W(ダブル)肯定表現

「~しないように」とともに、否定表現で気になるのが「W(ダブル)否定表現」です。「勉強しないと、テストでいい点とれないよ」というように否定形を2つ重ねる言い方です。そう言われても、正直なところ、やる気は起きません。「~しないと、~できないよ」という言い方は、叱咤(しった)激励のつもりで言ったとしても、相手を否定する言葉です。「~していないあなたはダメ!」と否定しています。それに、あまり明るい未来をイメージさせない表現です。同じように言い換えてみましょう。

「勉強すると、テストでいい点とれるよ」

W肯定表現です。W否定よりも、希望が感じられませんか。同様に、
「たくさん食べると、元気になれるよ」
「練習すると、もっと上手になるよ」
「先に片付けてしまうと、あとでたくさん遊べるよ」
など、ほかにも応用できそうです。

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最終更新:3/25(水) 17:13
ベネッセ 教育情報サイト

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