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新型コロナ、マスクや手袋なしでどう立ち向かうのか? 防護具専門の販売会社が不足の実態を訴える

3/25(水) 18:07配信

BuzzFeed Japan

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を治療する時に欠かせないのが、マスクや医療用手袋、ガウン、フェイスシールド(顔を覆う道具)などの医療用防護具。製造工場がある中国、台湾などアジア各地が、新型コロナの流行で生産や輸出ができない状態が続いており、国内の医療機関は不足に喘いでいる。【BuzzFeed Japan Medical/岩永直子】

防護具が足りなくなれば、医療者は感染から守られず、患者にも感染の被害が及ぶ恐れがある。

医療用防護具専門の販売大手「モレーンコーポレーション」(東京都中野区)の社長、草場恒樹さんに現状と、危機打開のために願うことを聞いた。

1月初旬には中国・台湾が輸出を禁止

同社は、医療用のマスク、手袋、ガウン、フェイスシールド、エプロンなど、感染対策のための防護具を専門に販売し、医療機関向けに感染対策のコンサルティングを行っている。

ほとんど全ての商品生産を中国や台湾、東南アジア各国の提携工場に委託し、輸入する形で医療機関に販売してきた。

輸入が滞り始めたのは新型コロナウイルス が猛威を振るい始めた1月初旬のことだった。

「中国と台湾がほぼ同時期に、海外への輸出を禁止したのです。政府が完全に出荷をコントロールするようになり、現地の工場で作った全ての製品を接収してしまいました」

台湾は設備の維持費用も政府が出し、従業員の人手が足りないところには軍隊が入って増産を始めたが4月末までは海外への輸出を禁止し、台湾内だけに供給している。

中国では2月末には政府が出荷をコントロールすることはなくなったが、中国国内消費がまだ多いことに加え、患者数が増えた欧米からの発注も増え、日本へ割り当てられる数が減っている。

医療用手袋の生産はマレーシアが7割のシェアを占める。こちらも、国が外出制限をかけ始めて、小さな工場は閉鎖。政府支援が入る大工場は稼働しているが、日本への輸出量は激減した。

こうした結果、日本での需給はどうなったか。

「マスクはもうすでに枯渇している医療機関が出ています。1週間に1枚しか使えないというところもあり、ガウンや手袋も不足し始めています」

草場さんのもとには医療関係者から「マスクだけでなく、防護具全体が危機状態になりつつある」「何で代用したらいいか毎日考えている」という悲鳴のような声が日々届いている。

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最終更新:3/25(水) 18:07
BuzzFeed Japan

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