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新型コロナ、日本の空港検疫体制に疑問の声 密集行列5分で終了、帰国者「危機意識低い」

3/25(水) 22:19配信

中国新聞デジタル

 新型コロナウイルスが世界的に流行する中、国内で海外から帰国した人の感染判明が相次いでいる。山口県で25日、5人目の感染例と発表された20代男子学生も、留学先の欧州から戻ってきたばかり。「日本の空港の検疫は簡易。感染者がすり抜けているのでは」。帰国した留学生たちからは「水際」の検疫体制に疑問の声が上がる。

 「こんなに簡単に入国できるのかと、あっけに取られた」。欧州での留学を切り上げて25日に帰国した高校1年の女子生徒(16)=広島市出身=は、現地での緊張感と日本の対応との落差に驚いたと明かす。

 成田空港では、せきの症状などの質問に答える自己申告書を出し、日本での滞在先などを聞かれた。かかった時間は5分ほど。検疫所の関係者は、入国者の列に「詰めて」と促していたという。

 出発前の欧州の空港では、隣人と1・5メートル離れるよう求める紙が張られていた。女子生徒が複数人で待っていると厳しく注意されたという。住んでいた地域では外出やハグを禁じられ、感染拡大への緊張感が高まっていた。「このままでは日本国内の感染者がさらに増えるのでは、と帰国してから不安になった」

 1月から今月下旬までインドを訪れていた中国地方の大学院1年の男子学生(23)も「日本の危機意識はまだ低い」と指摘する。日本政府の専門家会議は今月17日、帰国者対策の強化を厚生労働省に要望した。男子学生は「帰国者たちがウイルスを持ち込む恐れがあると指摘されているのに、日本の検疫作業はあまりにあっさりしている」と首をひねった。

中国新聞社

最終更新:3/26(木) 0:54
中国新聞デジタル

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