ここから本文です

燃料電池バス「SORA」東急バス最長路線に投入 静かでハイパワー 乗用車感覚

3/25(水) 17:12配信

乗りものニュース

東京駅発着の東急バス最長路線「東98」に導入

 東急バスがトヨタの燃料電池バス「SORA(ソラ)」を導入し、2020年4月1日(水)から、路線バスとして運用を開始します。それに先立ち3月25日(水)、同社の目黒営業所で導入記念式典が行われました。

東急の「SORA」外観や車内の様子などを写真でチェック!

「SORA」は一般的なディーゼルエンジンの路線バスとは異なり、軽油ではなく水素を燃料とし、この水素と空気中の酸素の化学反応により発電、モーターを駆動させて走行するというものです。走行時に二酸化炭素など環境に負荷を与える物質を排出しない環境性能に優れた車両として、2018年から東京都交通局(都営バス)を皮切りに導入が進んでおり、東急バスが6番目の導入事業者になるそうです。

 東急グループは、2020年度から始まる5か年計画において環境負荷低減の取り組みを打ち出しており、「SORA」の導入はその一環といいます。また、東急バスはこのバスを、東京駅と、神奈川県境に近い世田谷区の等々力(とどろき)操車場を約1時間で結ぶ「東98」系統に導入しますが、これは同社の最長路線であり、多くの人にアピールできることから選ばれたそうです。

 東急バスの山口哲生社長は、「すれ違った際に振り返る人がいるほど、注目度も高い車両です。環境に優しい、クリーンなイメージを象徴する車両として、多くの方に親しまれるようにしたい」と話します。

燃料電池バスの「実力」体感 目黒の坂を駆け上がる!

 記念式典に続き、「SORA」で目黒営業所から目黒駅までのあいだを往復する試乗会も実施されました。

 車両が動き出すと、車内のあちこちからその静かさに感嘆する声が漏れ聞こえます。一般的なバスとは違い、1速、2速といったギアの概念がないため、発進時のショックも少なく、スムーズにスピードが上がっていきました。

 目黒駅の手前は急な上り坂になっており、そこで赤信号から坂道発進をする場面がありましたが、ブレーキを離した際に後退するような様子はなく、動き出しから力強く坂道を上り始めました。「これでもペダルを3分の1くらいしか踏んでいませんよ」と、ドライバーが車内放送で説明を加えます。

 試乗会に参加した人たちからは、「相当にトルクがあって、ペダルを踏んだらすぐに反応してくれるような感覚でした。これならば乗務員も余裕を持って運転できるでしょう」といった声が聞かれました。ドライバーによると、「車体が軽くてパワーもあり、運転の感覚としては乗用車に近い」とのことです。

 なお東急バスは「SORA」の「東98」における運行について、詳細なダイヤを後日発表するとしています。

乗りものニュース編集部

最終更新:3/25(水) 20:00
乗りものニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事