ここから本文です

「比例連合」見かけばかり…市民推薦候補の半分が「総選挙後、民主党に入党する」

3/25(水) 17:57配信

ハンギョレ新聞

「市民党=衛星政党」ますます難題山積 「市民党はわれわれの党だということを示さなければ」 イ・へチャン代表、不出馬の現役議員の移籍を督励 総選挙後は市民党と統合など露骨化 派遣されるチェ・ユンギョン議員、民主党のスポークスマンを継続  比例候補の応募者1人の検証に平均10分 本人資料・インターネット検索に依存した“ずさんさ”

 比例連合政党である「共に市民党」(以下、市民党)の市民推薦の比例代表候補のうち、半分が4月15日の総選挙後に共に民主党に合流する意向を表明していることが24日、確認された。また、市民党として“派遣”されることが確定したチェ・ユンギョン議員(比例代表)は、市民党に党籍を移した後も民主党選挙対策委員会スポークスマンの職を続けるという。市民党が35人の比例代表を発表したことをめぐり、内外では「拙速な検証」という指摘が提起された。与党に端を発した「衛星政党」をめぐる議論があちこちで浮き彫りになり、共に民主党が比例代表選挙そのものを戯画化し、混乱させているという批判が高まっている。

■市民候補4人、民主党に合流する意思
 民主党のイ・ヘチャン代表とイ・イニョン院内代表、ユン・ホジュン事務総長はこの日午後2時、ソウル汝矣島(ヨイド)の党本部で、総選挙に出馬しない議員らと会い、直接説得作業に乗り出した。出席者の言葉を総合すると、イ代表はこの席で「共に市民党はわれわれの党であることを示さなければならない。そうするためには議員が多数移らなければならない」と述べたという。ユン事務総長も加勢した。ユン事務総長は「民主党は選挙区で130議席以上獲得する見込みだ。正義党なども加えれば過半数も可能だ」とし、「ただし、比例代表の前順位を受けるためには(派遣を)しなければならない」という趣旨で出馬しない議員を説得したという。

 総選挙後、市民党と統合する計画も紹介された。ユン総長の説明によると、市民党の比例代表1~10位を与えられた人のうち、少数政党2人(時代転換、基本所得党)を除いた残りの8人のうち、半分は統合後に民主党に残るという意思を表明し、残りは無所属で活動する意思を明らかにした。

 また、現在民主党選対委のスポークスマンとして活動中のチェ・ユンギョン議員には「市民党として“派遣”しても(比例代表で出馬したわけではないため)スポークスマンとして引き続き活動することができる」と説明したという。市民党所属議員が民主党の選対委のスポークスマンを務めるという荒唐無稽な状況になりかねない。現在まで派遣の意思を明らかにした選挙区議員はイ・フン、シン・チャンヒョン、イ・ギュヒ、イ・ジョンゴル議員と比例代表の3人(チェ・ユンギョン、チョン・ウンヘ、シム・ギジュン)の計7人だ。

■候補1人の検証に10分?
 市民党比例代表候補の検証をめぐる議論も高まっている。誰が見ても物理的に候補の検証時間が足りなかったためだ。今月22日午後3時に締め切られた比例代表候補の選出に応募した人は78人にのぼった。午後5時に始まった公認管理委員会の会議は、翌朝6時30分に終わった。公管委が1人の候補を検証するのにかかった時間は約10分だったということだ。ある公管委員はハンギョレの電話取材で「候補が出した資料を見て検証した。それでは足りず、公管委員らはインターネット検索で検証し、夜中に電話して本人確認もし、家の財産や土地などもインターネットを通じて確認した」と述べた。当選がほぼ確実視される国会議員を選ぶのに、本人が提出した資料とインターネット検索だけに依存し、ずさんな検証を行ったという批判は避けられない。

■増える候補者リスク
 現在、市民党の比例代表候補1~10位には、少数政党分(時代転換、基本所得党)の2人を除きすべて市民推薦が入っている。比例代表に立候補した候補や少数政党の“フラフラする言動”も厳しい視線を受けている。市民党の比例代表順位9位のヤンイ・ウォニョン・エネルギー転換フォーラム事務処長は今月20日、自身のフェイスブックに「このようなかたちで比例連合政党を作ったら有権者が票を入れるでしょうか。韓国の政治が少しでも進展すると期待していたが、民主党には本当に失望」と書いた。翌日も「(私は)どうのこうの言っても緑色党に投票するだろう」と述べた。時代転換のイ・ウォンジェ共同代表も1日、自身のフェイスブックに「ハ・スンス緑色党共同運営委員長が比例民主党を推進すると書いたフェイスブックの文を見て、思わず涙が出た」とし、「私が一時尊敬してついて行った586世代の社会運動圏の先輩たちが、結局このようなめちゃくちゃな政治をして世の中を台無しにするのかという思いから」と書いた。しかし、時代転換は市民党に参加し、チョ・ジョンフン共同代表は比例代表6位を受けた。

 市民党の候補者リスクはそのまま民主党に転嫁されるしかない。民主党出身のある比例代表候補は「彼らが望む政治が明らかになって検証される時間がない状態で前順位に配置された。今後問題が生じるとすれば、党レベルでリスク管理をしなければならないが、市民党はその余力がない」とし、「あまりに急作りの党であるだけに、問題が発生しても覆い隠すのが精いっぱいだろう」と述べた。

ソ・ヨンジ、キム・ウォンチョル、ファン・クムビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:3/25(水) 17:57
ハンギョレ新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事