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【ホンダ軽トラック】次世代、「Nトラック」としての復活可能性は低く Nバンとは別の方向性

3/25(水) 18:20配信

AUTOCAR JAPAN

アクティ・トラック生産中止 ディーラー発のニュース

text:Kenji Momota(桃田健史)

「アクティ・トラックが来年(2021年)6月に生産中止になることが決った」

【写真】アクティ・トラック スズキ/ダイハツのライバル&Nバンとの違い【比較】 (48枚)

このニュースが公になったのは、2019年11月。ホンダ本社のホームぺージではなく、全国各地のホンダディーラー関係者がSNSやユーチューブで個人的な見解として「(国内営業部から)ディーラー向けに連絡が来た」というかたちで伝えた。

それ以降、ネット上では「なぜ、アクティ・トラックが廃止されるのか?」という切り口の記事が出るたびに、ヤフーニュース・アクセスランキングで上位になるなど、消費者のみならず自動車業界関係者を含めて世間からの注目度が高さを証明してきた。

アクティ・トラックの売りは、ホンダらしい「走りの良さ」だ。

ホンダのウェブサイトでの商品紹介ではアクティ・トラックの特徴としては、まずは「空荷時も安定感があって、静かな走り。ホンダ独自のミドシップ・リアドライブ方式」を挙げている。

後輪軸の少し前にエンジンを配置したいことで、車両の前後バランスの良さと、室内へのエンジン音の進入を減らすことで、競合であるスズキ「キャリィ」やダイハツ「ハイゼットトラック」との差別化を図ってきた。

実際、筆者(桃田健史)の知り合いで農業に従事する方々からも「アクティは走りがいい」という声を聞いている。

そんなアクティ・トラックが廃止される。復活の目途は立っていないのだろうか?

軽トラ縮小 ハイトワゴン/ミニSUV主流

ホンダがアクティ・トラックを生産中止することは、軽トラック事業からの撤退を意味すると思われるかもしれないが、現時点でホンダは撤退を明言しているわけではない。

そのうえで、アクティ・トラックという1モデルの生産中止とする理由は大きく2つあると、筆者はみる。

1つは、軽トラック市場の縮小だ。軽自動車市場は、「Nボックス」「タント」「スペーシア」などハイトワゴンが主流に。

これからは「ハスラー」「タフト」などのミニSUVのモデルが増えることが期待されており、日本市場全体の4割を占める軽自動市場がさらに拡大する可能性がある。

一方で、軽トラック市場は縮小傾向が止まらない。

そもそも軽自動車は、戦後の復興期から高度成長期にかけて、廉価な商用車として市場導入された乗り物だ。

なかでもダイハツ「ミゼット」の成功によって、軽トラック市場の未来が一気に開けた。そうした軽貨物車両が、1970年代には軽自動車市場の約半分を占めていた。

それが、近年では約1割まで減少している。軽自動車は商用車から、乗用車へと、存在意義が大きく変わったのだ。

現在、軽トラックのターゲットユーザーは、荷台に農産物や小型農耕器具を積む農業従事者が主流だ。その他、土木や電気工事などの事業者向け、そして一部には個人の趣味用として購入する人もいる。

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最終更新:3/25(水) 18:20
AUTOCAR JAPAN

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