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東京五輪・パラリンピック延期 来年へしっかり準備を キャンプ自治体やランナーら /長崎

3/26(木) 15:59配信

東京2020報道特集 オリンピック聖火リレー

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2021年に1年程度延期されることになった今夏の東京オリンピック・パラリンピック。各国代表の事前キャンプが予定されていた自治体や聖火リレーの走者は「残念だが仕方ない」と受け止め、「来年に向けしっかり準備する」などと前を向いた。

 ◇「やむを得ない」長崎市長

 県によると、県内では長崎市など5市で6カ国の代表チームが事前キャンプ実施を決めていた。

 「残念だがやむを得ない」。記者団の取材応じた長崎市の田上富久市長は、肩を落とした。競泳のポルトガル代表など3カ国の選手団を受け入れ予定だったが、「準備を整えて来年に希望を託したい」と語った。五輪閉会式と同日の8月9日は、広島と共同して各国元首の招待を目指していたが断念する。

 島原市では、レスリングのスペイン代表などの事前キャンプが決まっていた。同市では2019年のラグビー・ワールドカップ日本大会でトンガ代表が事前キャンプを実施。古川隆三郎市長は「国際観光スポーツ都市を目指す上昇ムードに水を差されたのは残念」と話した。

 一方で、「キャンプ中の市民との交流が大事で、安全が確保されない今のままでは目的が果たせない」と延期には理解を示した。キャンプを実施予定だった団体には「いつ開催されることになっても、チームの皆様が快適なキャンプを実施し、素晴らしい成績をあげられるよう受け入れの準備をする」とのメッセージを送るという。【今野悠貴、近藤聡司】

 ◇聖火リレー「走りたい」

 県内では約170人のランナーが参加し、5月8、9の両日に実施される予定だった聖火リレーも取りやめになった。

 走者を務める予定だった県立諫早高陸上部監督の藤永佳子さん(38)は「延期になっても、走るチャンスがあるならぜひ走りたい」と話す。古里・佐々町から推薦されたという藤永さんは、「陸上選手時代に目指し、出場がかなわなかった五輪に何らかの形で関わりたい」と引き受けた。「五輪は平和の象徴。2021年にはコロナが収束して、自分たちの聖火リレーで日本に明るい話題を届けられたらいい」と語った。

 長崎市福田本町、中村勝文さん(64)は、1964年の東京五輪を白黒テレビで見た感動が忘れられず、「自分の走りで地域を盛り上げたい」とランナーに応募した。「(延期決定前は)『車で聖火を運ぶ』と聞いていたので、むしろほっとした」と話し、「準備期間が増えた。昨年12月から毎日4~5キロのジョギングに取り組んできたが、今後も続けて体を仕上げたい」と張り切っている。【中山敦貴】

〔長崎版〕

毎日新聞

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