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新型コロナ、五輪延期 カウントダウン修正/事前キャンプキャンセル 自治体、対応に追われ /山口

3/26(木) 16:40配信

東京2020報道特集 オリンピック聖火リレー

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京オリンピック・パラリンピックの開催延期が決まった。県内でも25日、ホストタウンになっている自治体などが対応に追われ、県民からも落胆の声が上がった。

 セルビア女子バレーボールチームのホストタウンを務める防府市は25日、開会式までの残り日数を示す市役所のカウントダウンボードを設置していたが、日数部分に「あと1年」「みんなでがんばろう!」と書かれたパネルを張った。

 職員が毎夕切り替えていた日数部分を覆うように、池田豊市長がパネルを張った。池田市長は「中止でなく、まずは良かった」と述べ、今後については「延期を前向きに捉え、更に万全の態勢で五輪本番に臨みたい。市民の皆さんとともに盛り上げ、この元気で感染症に打ち勝っていきたい」と話した。

 JR防府駅と市体育館、「まちの駅うめてらす」に設置しているボードも同様にパネルを張った。大会の新しい日程が決まり次第、カウントダウンを再開する。

 市は、選手らの7月の事前合宿に合わせて宿泊先のホテルや練習場の市体育館の予約を入れていたが、25日にすべてキャンセルした。一方、本来であれば「開幕まで100日」に当たる4月15日に防府天満宮で予定していたイベントは実施し、観光マスコットキャラクターの応援団長任命式などで五輪ムードを切らすこと無く盛り上げていくという。

 7月にスペインの水泳代表チームの事前キャンプを予定していた山口市は延期を決定。スペインとマダガスカルのホストタウンなどを務める宇部市は、相手国の文化体験会などを予定していたが、今後対応を検討する。

 米国の女子ソフトボールチームと男女フェンシングチームの事前キャンプを7月に予定していた岩国市はソフトボールについては延期の連絡があったという。ベトナムのホストタウンの下松市も、バドミントン女子選手の事前キャンプの日程が白紙になった。

 ◇落胆の声

 県民からも落胆の声が上がった。新たな日程が検討されている聖火リレーについて、聖火ランナーを伴走する「サポートランナー」に選ばれていた山口市矢原の大歳小5年、高橋美羽さん(11)は「もうすぐ聖火ランナーと一緒に走れると思っていたのに残念」と肩を落とした。

 2000年のパラリンピックシドニー大会で、車椅子陸上のトラック種目に出場した県障害者スポーツ協会の藤田英二会長(64)は「進行性の障害を持つ選手もいるので、コンディションの変化が心配。障害者スポーツが下火にならないようしっかり選手を支援していきたい」と話した。

 村岡嗣政知事は25日、報道陣の取材に「県ゆかりの選手の出場も決まっており、県全体が盛り上がっていけると期待していた。残念な思いもあるが、現状を考えるとベストな判断ではなかったかと思う」と延期決定を評価。「開催される時には世界が新型コロナウイルスを克服し、気持ちを一つにして大いに盛り上がる大会になってほしい」と期待した。【脇山隆俊、平塚裕介、古賀亮至、坂野日向子】

〔山口版〕

毎日新聞

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