2015年に民営化した横浜南部市場(横浜市)の一角に商業施設「BRANCH(ブランチ)横浜南部市場」がオープンして半年がたった。生鮮食料品店や飲食店などが入居するほか、民営化前から飲食店など「プロ向け」に営業してきた水産仲卸業者と連携したイベントも実施。土日を中心ににぎわいを見せ、市民の台所として着実に存在感を高めている。
南部市場は2015年に中央卸売市場としての役目を終え、民営化。プロだけでなく一般消費者も気軽に買い物ができる場所として、19年9月に延べ床面積約2万平方メートルの商業施設「ブランチ横浜南部市場」が完成した。生鮮食料品店などの他、チェーン店、南部市場の仲卸が小売店舗を構え、市場ならではの商品をそろえる。施設を運営する大和リースの信國博泰支配人は「客足は週のうち水曜日に減少し、土日に向かって増えていく傾向にある」とする。
信國氏によると、開業後初の年末は通常の土日の1・3倍の来場があり、駐車場775台分が満車になった上、常時車道に列ができるほどの混み具合だった。売り上げは「通常の土日の1・5倍に伸びた」と同氏。「歳末大売出し」と銘打って年末年始商材を売り込み、近隣住民を中心に買い物客が集中したという。
南部市場内にに仲卸店舗を構え、ブランチに小売店を出店した神水産(横浜市、今井頼彦社長)は「年末は入場制限をかけるほどの来客があった」と振り返る。オープンから4カ月足らずで迎えた年末商戦だったが、「店舗の認知度の高まりを実感した」という。同店では「三崎マグロ」をはじめ近隣漁港で水揚げした県産魚を多く取りそろえる。
神水産は店頭に並んだ魚を購入者の希望に合わせ、売り場から見えるバックヤードで下処理する。「良い商品には多少値段が高くてもお金を出してくれる」と今井社長。近くにはスーパーマーケット「エイビイ」があるが、鮮度の良さと下処理などの対応力ですみ分ける。現状について今井社長は「平日は(売り上げが伸びる)休日との差が大きい。これから夜営業の飲食店も増えるので、翌日の食卓用に帰りに買ってもらえるようになれば」と期待を寄せる。
最終更新:3/26(木) 17:10
みなと新聞


























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