ここから本文です

「なったら人生の終わり」? 5年後、高齢者の5人に1人がなる病気。精神科医が伝えたい「なってからが勝負」

3/26(木) 7:11配信

なかまぁる

2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。今や認知症とは無縁ではいられない社会になりつつあります。20年1月25日、「朝日健康・医療フォーラム2020」が大阪の中之島会館で開かれました。その中から、セッション2「人生100年時代と認知症」~いつまでも元気に暮らしていくための「備え」~を採録でお届けします。

「人生100年時代と認知症」~いつまでも元気に暮らしていくための「備え」~

松本一生先生 精神科医・松本診療所(ものわすれクリニック)院長
まつもと・いっしょう
松本診療所(ものわすれクリニック)院長、大阪市立大大学院客員教授。1956年大阪市生まれ。83年大阪歯科大卒。90年関西医科大卒。専門は老年精神医学、家族や支援職の心のケア。大阪市でカウンセリング中心の認知症診療にあたる。著書に「認知症ケアのストレス対処法」(中央法規出版)など。

早く気づいて、早く対応することが大切

認知症は「なったら終わり」と誤解されがちですが、「なってからが勝負」の病気です。私は診療所を開いて29年になります。70歳でアルツハイマー型の認知症になり26年間通院し、あまり悪化していない患者さんがいらっしゃいます。その方は、生活習慣病の悪化を防ぎ、筋肉が弱らないように運動し、人と交流を深めることを心掛けておられます。つまり、元気に100歳を迎えるには、ある程度の目標を持つことが大事なポイントです。

特に重要なのが、認知症に早く気づいて、良い医師に出会い、早く対応してもらうこと。認知症を診る医師に早めに相談し対応ができれば、認知症は悪化しないと考えています。ですから、まず気づくことが大事です。ご自身で次の5つ、【1.物がなくなることが増えた2.いつも作ってもらっている料理の味が変わった3.待ち合わせや約束を違えることが増えた4.何事も「面倒くさく」なってしまう5.おとといの晩ご飯の献立が思い出せない】からいくつか思い当れば、医療機関に相談してみるといいと思います。この5つは、私のところで、軽度認知障害から認知症に移った843人の発言の上位です。

家族や地域の人が次のような異変に気づくこともあります。【1.これまでより怒りっぽくなった2.何度も確認が増えた3.家電の操作ができなくなった4.何事にも関心を示さない5.大きなお札での支払いばかりする】この内3つ以上思い当れば相談する価値はあります。

1/3ページ

最終更新:3/26(木) 7:35
なかまぁる

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事