先月末終了したバレーボールV1リーグ。
新型コロナウイルスの影響により、無観客で行われた決勝戦。選手や関係者の声のみが聞こえる会場で際立ったのが、ジェイテクトSTINGS・西田有志(20)のスパイクやサーブの打球音だった。
今やVリーグの顔になりつつある三重・いなべ市出身のバレーボーラー。
終わってみればリーグ得点王にサーブ賞、そしてMVPを獲得した。中でも注目は、日本人で初となる得点王。並みいる海外選手を抑え、最も得点をたたき出した。要因の一つがスパイクの打ち分け。
西田)「状況の悪いときに軟打だったりブロックアウトだったり、バリエーションを増やすことを考えていたので、これがチームに貢献できれば全日本でも貢献できると思っています」
東京五輪を見据え、リーグを戦っていた西田。その言葉通り、今シーズンは強打だけに頼らず柔軟に対応するシーンが多々見られた。
さらにシーズン中に20歳になり、メンタル面でも成長が表れていた。以前はどんな状況でも得点を決めた時には喜びを爆発させていたが、今シーズンは違った。
西田)「(逆境の時ほど)より冷静にどう決め切るかっていうのがすごく必要になってきますし、どう試合運びをしていくかがより良いプレーヤーになる一歩だと思っています」
劣勢の場面や競った時ほど、得点後でも冷静に次に切り替える姿が見られた。
毎試合観戦に訪れている西田の両親も息子の成長を実感している。
父・徳美さん)「(日本代表で)濃い経験したから、ちょっと落ち着いた感じはある」
母・美保さん)「7歳ぐらい年取ったというぐらい違うんですよ」
絶対的エースの成長は、愛知・刈谷市に本拠地を置くジェイテクトの大躍進に繋がる。
昨シーズン10チーム中7位だったチームは、レギュラーラウンドで2位(23勝4敗)という好成績を収めると、上位5チームで争われるファイナルラウンドでも勝ち進み、決勝に進出。
そして、3連覇を狙うパナソニックとのファイナル。西田は両チーム最多36得点の大活躍を見せ、フルセットの死闘を制し、創部62年のジェイテクトを初優勝に導いた。
次なるターゲットだった東京五輪は延期となったが、本人はポジティブ。
西田)「技術面や精神面の向上ができるチャンスと思い、前向きに気持ちを新たにして頑張っていきたい」
この延期は、きっと彼をよりスターにさせる準備期間になるはず。およそ半世紀前1972年のミュンヘン五輪で金メダルを取った時以来のメダル獲得へ、20歳の挑戦は続く。
(3月20日深夜放送『Spoken!』より)
最終更新:3/26(木) 17:53
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